ブログを書くのがダルイ日はとりあえず書き始めてみるといい!リチャード・ワイズマン【その科学があなたを変える】
まずは鏡の前で、口の端を引いて大きく笑顔をつくりましょう。そして、20秒間その表情を保ちます。すると、なぜか嬉しい気持ちになってきます。
これはリチャードワイズマンの「その科学があなたを変える」という本に載っている「As if の法則」というものです。簡単にいうと、「人は行動をすると、その行動に沿った感情になる」というものです。
「As if の法則」は人が変われる、かなり画期的な法則で事例、研究によってその根拠が示されています。
今回は「As ifの法則」について、得られた知識をシェアしていきます。
行動するから感情が生まれる
被験者に顔面筋肉の電気活動の数値を測定するために、様々な表情(怒り、不安、喜び、後悔)の表情をつくってもらった。その後、チェックリストにその感情をどの程度感じたか記入してもらった。すると、笑顔をつくらされたときは幸せに、眉をしかめさせられたときは不愉快に感じた。このような感情が生まれた理由を被験者は全く説明できなかった。被験者は「自分では怒りたい気分ではなかったのに、気づくと頭で腹の立つことを考えていました。」と語った。
笑顔をつくると、心拍数が低下し、皮膚温度も下がるということも分かっている。
顔の表情を変えるだけでなく、歩き方を変えることも感情に大きく影響する。大股で歩く人は元気であり、小股の人は気分が沈んでいるという研究結果がある。
また、大股で歩いた人のほうが、のろのろ歩いた人よりも幸せを感じる度合いが高かったのである。
ブログを書くのが今日は面倒くさいと感じる日がある。そんなときはまずはとりあえずタイトルを書いて、1行でも書き始めてみることでやる気が出てくる。皆さんも試していみてほしい。
As ifの法則の行動と感情の関係性
常識的に言うと、
幸せを感じる→笑う
恐いと感じる→逃げる
As ifの法則の場合
笑う→幸せを感じる
逃げる→恐いと感じる
As ifの法則と愛
吊り橋による実験で片方は風に揺れる危険な吊り橋で、もう片方は安全な吊り橋の上で女性調査員に通りすがりの男性に声をかけてもらったところ。危険な吊り橋を渡る男性は心臓の鼓動が早くなっており、これは恋心のせいだと考え、女性調査員に強い魅力を感じていた。
これはよく聞く吊り橋効果と言われるものですが、「As if の法則」に従えば、吊り橋効果は人による違いはあれど、実際に効くことが分かります。
他にも100組以上を1年間継続調査して、2人の愛情度と親の邪魔が入ったかどうかを調べたところ、親から反対されたカップルほど、お互いの愛情が強くなっていたのだ。
これは「ロミオとジュリエット効果」と言われています。
恋人同士のようにふるまえば、恋が生まれるということを証明した実験もあります。その実験の結果、恋人同士がじゃれあっているかのように振る舞ったペアは、急速にお互いの親密度が高まりました。
- 失恋から立ち直る方法
失恋体験を紙にかいて封筒に入れ封をしてみよう。すると心の整理がついた気分になり、つらい思いを振り切ることができる。また、その封筒を破り捨てる、燃やすといったことをしてみるともっと効果がある。
悩みの解消法
行動は絶望の解毒剤です
ージョーン・バエズ
自分が強くて力があるかのように行動すると、不快な感情を退けられる。
ある実験で学生たちを2グループに分けて、気持ちが穏やかになるゲームと暴力的になるゲームをやらせた。水の底を泳ぎ回るゲームをした学生は攻撃性が低かったのに対して、ゾンビを血なまぐさくやっつけるゲームをした学生は攻撃性が高かった。
また、文章を書いた相手を採点した相手が怒らせるような採点をした実験を行いその後、サンドバッグを叩かせた場合と、静かに座っている場合を調べた。すると静かに座っている方がはるかに気持ちが鎮まったのである。
ストレスを感じた時は、サンドバッグを叩くなどの行為はせずに、静かに瞑想でもしたほうがストレスの解消にはなるということが分かる。
- ダンスはうつに効く
ベッドから長い間起き上がらずにいるために、気持ちが沈んでしまうのではないか。大規模に行われた調査で、実はその通りであるという結果が出ている。
起き上がってエクササイズやダンスをすると、終わった後は気分が良くなり、特にダンスをした人たちは、ひと際明るくなったという結果も出ている。
まとめ
As if(~のように)の法則から、人はまるで~のように行動することによって、幸せを感じることも愛を生み出すことも、うつを治すこともできる。
【多動力】堀江貴文著
私は本屋さんに行くのがすごく好きなのですが、特に新刊コーナーに行くときは、ワクワクしながら見ております。
今回はそんな新刊コーナーに置いてあった、堀江貴文さんの「多動力」を紹介します。
本の内容として、堀江さんが言う多動力について様々な視点から、刺さる言葉が載っており、自己啓発にもなりとてもお勧めしたい本でした。
特に刺さった言葉をご紹介。
見切り発車は成功のもと
準備にかける時間は無駄である。
見切り発車でいい。
すぐに始めてしまって、走りながら考えよう。
あれこれと考えすぎて行動できないということはよくあります。不安や恐怖がつきまとい、いつまでたっても先に進まない。多少のリスクはあるけれども、まずは見切り発車をして、それから考えたほうが行動はしやすい。確かにリスクが大きい場合は考える必要があると思いますが、どうしても決まらないときは見切り発車がいいかもしれません。
まずは、1つのことにサルのようにはまれ
堀江さん自身も飽きっぽく、1つにすごくはまったら、飽きては次という感じだったそうです。しかし、それがいろいろ組み合わさって色んなアイデアが生まれ成功することもある。1つのことに飽きるまではまってみることで何か役に立つことがあるかもしれません。
飽きっぽい人ほど成長する
「飽きる」ということは何もネガティブなことではない。
飽きるというのは、慣れて、余裕が出たということだ。
大事なことは、飽きたらすぐに捨てることだ。
スティーブ・ジョブズは「点と点をつなげていくと、いつの間にか線ができる」と言っている。つまり、1つのことにはまって飽きを繰り返していると、どこかでつながりが出てくるということだと思います。本で言うと、色んな種類を読んでいると、知識がここでつながっているのかという部分が出てきたことがあると思います。
また、飽きることで本当に自分が好きなことを見つけることもできると思います。
恥をかいた分だけ自由になれる
あなたが多動になるための最大のハードルは
「他人にどう見られるだろう?」という感情だ。
はっきり言おう。誰もあなたには興味がない。
好きなように生きて、思いっきり恥をかこう。
自分は目立ったことをしたくないという心理は、恥をかきたくないからです。しかし、実際には自分が目立ったことをしている人に興味がないように、誰も自分には大きな関心を寄せないということですね。大勢は個々の集まりであって、1人1人の目は誰もあなたに興味がないと思うと大抵の恥ずかしいこと、目立ったことはできるように思えます。ナンパもそうだと思います。ナンパをしている人は多くいるし、特に誰も興味を示さないはずです。
恥をかいた分だけメンタルも鍛えられると思います。
皆さんも思いっきり恥をかきましょう!
影響力の武器~要約~人は影響力によって動かされる
影響力の武器は476ページくらいあります。読むのが苦手という方は見ていただけると幸いです。今回はロバート・B・チャルディーニ著の「影響力の武器」をご紹介します。とても有名な本で人が影響力によってどう動かされるのかを事例、実験とともに解明しています。影響力の要素は6つあります。それぞれ、詳細にこの本を参考にしながら説明していきます。
返報性
ある教授が実験を行いました。それはクリスマスカードを全く知らない人に送ってみるというものです。少しは反応があるだろうと思っていた教授ですが、結果は山ほどの返事が返ってきたのです。この実験から私たちの身の回りでも起こっている強力な武器である「返報性」のルールが浮かびました。これは「他人が自分に何かの恩恵を施したら、自分は似たような形で返さなければならない」というルールのことです。この返報性があるために、恩恵を与えた人に対して将来お返しをせずにはいられない気持ちになるのです。
返報性の働き方
返報性はそれを影響力があると知っている人にどう悪用されるのか、こんな実験があります。心理学者デニス・リーガンによって行われた「美術鑑賞」という名目の実験に参加した大学生が、もう1人の参加者(Aさん)とともに作品の評価を行いました。このもう1人の参加者はじつはリーガンの助手です。研究の目的のために2つの条件下で行いました。第1の条件はAさんは短い休憩時間の間に大学生にコーラを買ってきました。第2の条件はAさんは参加者に対して、親切を行いませんでした。すべての絵画の評価が終わり、Aさんは自分の頼みごとを大学生に告げました。「自分は新車が当たるくじ付きのチケットを売っているが、最も多くチケットを売れば50ドルの賞金が手に入る」
コーラを貰っていた場合、大学生はたくさんのチケットを買いました。それは親切をしなかった場合の2倍でした。Aさんに対して明らかに借りがあると感じていたのでした。
返報性の恐ろしさは相手に借りがあるという気持ちがなければ断るような要求でさえ、受け入れさせてしまうことです。
チケットの実験ではコーラをもらったほうがAさんに対する好感度も高い傾向がありました。もちろん、親切にしてくれた人には好感をもつのは普通です。しかし、この実験の場合、好感度と要求を受け入れる割合の相関関係が全くなくなっていました。つまり、Aさんにコーラを貰った参加者はAさんを好きか嫌いかに関係なくチケットを購入していたのでした。
このことから、私たちが嫌うセールス、宗教勧誘などはちょっとした親切をするだけで要求が通ってしまう確率がぐんと上がってしまうことが分かります。
防衛法
返報性のルールを使ってくる恐ろしい強敵から身を守るために防衛法を知っておきましょう。本当の敵は返報性のルールそのものです。翻弄されないために、ルールを学んで無力化してしまわなくてはなりません。
そのために、まずは「返報性を発動させないようにすること」です。発動さえ防いでしまえば猛威をふるうことはありません。しかしながら、いつも相手の好意を断っていては、本当の厚意や譲歩を素直に受けられなくなってしまいます。つまり、返報性のルールをしっかりと知っておき、相手の申し出を全部断ってしまうのではなくむしろ最初の譲歩は誠意をもって受け入れて、後で策略と分かった時点で、それを計略だと再定義することです。再定義ができれば相手の受けて親切や譲歩のお返しをしなくてすみます。
相手が親切にしてきたら受け入れてもいいのです。しかし、あなた自身が必ずお返しをしなくてもいいということです。お返しをするかどうかはあなた自身で決めることです。特に知らない人なのに親切にされてお返しをしなくても、あなたは悪くないのです。
返報性のまとめ
- 返報性は「相手からの親切を返さなければならない」いうルールである。
- 返報性は知らない人から悪用される場合が多くある。
- 返報性の防衛法は相手から親切にされたときに誠意をもって受け入れ、計略であると分かった場合は再定義してお返しをしなければならない気持ちにならないようにすることである。
コミットメントと一貫性
2人のカナダ人の心理学者が競馬場にいる人について調べたところ、彼らは自分が賭けた馬の勝つ可能性について、馬券を買う前よりも買った後のほうが勝率を高く見積もっていました。ひとたび馬券を買うと、その人自身の中で勝つ見込みが明らかに高まっていたのです。
こうした自分がすでにしてしまったことと一貫していたい(他者からもそう見られたい)という欲求を一貫性と言い、決定したり立場をとったりする(コミットする)ものをコミットメントと言います。
コミットメントと一貫性の働き方
社会心理学者スティーブン・J・シャーマンはインディアナ州ブルーミントンの住民に電話をかけ、アメリカ癌協会のために寄付を集める3時間程度のボランティアに参加を依頼されたらどうしますか?と質問をしました。これには多くの人が引き受けると答えました。このささいなコミットメントを踏んだことにより、数日後、アメリカ癌協会が実際に電話でボランティアの依頼をしたところ、依頼の手続きをしなかった場合の8倍も引き受けてくれたのです。
慈善活動に寄付を依頼してくる人たちがあなたの気分や体調を尋ねてくることがあります。「○○さん、こんにちは!今夜の気分はいかがですか?」「お元気ですか?」
こうした挨拶はただ友好的に見せるためのものではありません。こういう挨拶は「大変いいです」「ありがとう、元気にやっています」という何気ない言葉を引き出そうとしているのです。うまくいっていると返事をした瞬間から電話を掛けた人の仕事がとても楽になります。
「よかったです。今回お電話したのは、不幸にも○○で被害を受けた人々を支援する募金にご協力いただけないかと思いまして。。」
元気でやっていると答えてしまい、恵まれた環境にあることを認めてしまったために、けちな人間だと思われるのに気まずい思いを感じてしまいます。よって寄付をしてしまうのです。
人は自分が外部からの強い圧力なしに、ある行為をする選択を行ったと考えるときに、その行為の責任が自分自身にあると認めるようになります。
防衛法
コミットメントと一貫性から身を守る方法は1つしかありません。一貫性の中には馬鹿げていてコントロールしにくい、避けるべき種類の一貫性も存在することを意識することです。そして、一貫性が不利な選択を導くのはどんなときかを知ることです。そのサインは2種類あります。
1つ目が胃から送られるサイン。自分でやりたくないとわかっていることをやらされそうになったと気づいたときにちょうど、みぞおち辺りから発せられます。胃が固くなったような気がして、明らかにサインを示すときがあるようです。
2つ目が心の奥からのサインです。胃が反応をするのは自分でも間違っているとわかっているときだけですが、本来なら自分の選択が間違っていて実生活は馬鹿げた一貫性を保っているにすぎないことに気が付くはずです。それが表れるのが心の奥というわけです。少し表現が難しいですが、これは実際に経験してみないとわからないかもしれません。
コミットメントと一貫性のまとめ
- ほとんどの人には、自分の言葉、信念、考え方、行為を一貫したものにしたい、あるいは、他社からそう見られたいという欲求があることは心理学者の間でずっと前から知られていた。
- この欲求は3つの要素で構成される。1つ目が社会から高い評価を受けること。2つ目が日常生活にとって有益であること。3つ目が思考の近道が得られること。
- 承諾のカギは最初のコミットメントを確保すること。つまり、ドア・インザ・フェイステクニックがいい例である。
- 防衛法には馬鹿げたものもあることを意識することと、胃と心からのサインを見逃さないことである。
社会的証明
テレビ番組ではよく録音された笑い声が使われます。テレビ番組の制作者たちは意図があって、あの笑い声を挿入しているのです。実際にこれは学術研究で得られて知見です。笑いどころであの笑い声を使うと、観客の笑う回数が増え、笑っている時間もながくなることが分かっています。また、観客はそのネタをより面白く感じてしまいます。よくこれは明らかにすべっただろうときに、録音された笑い声が聞こえますが、そんなときこそこの笑い声が効果を発揮するのです。この録音された笑い声が与える影響の原理は社会的証明の原理を利用しています。
特定の状況で、ある行動を遂行する人が多いほど、人はそれが正しい行動だと判断します。
社会的証拠に合致した行動をとるほうが、間違いを犯すことがないということです。
社会的証明の働き方
では、社会的証明はどのように働くのでしょうか。
大多数の人がやっていることは正しいと思うことで社会的証明が発動します。みじかで言えば、赤信号や行列といったマナーを守るべきところでも、社会的証明が働いています。しかし、これは守らないと大勢の人に迷惑をかけてしまいます。社会的証明が力を発揮するのは、恥ずかしい行動をしたくないという心理のときです。例えば、ナンパもそうですが、実際に出会いがないならナンパをすればいいのですが、周りの目を気にするといった理由でできないことが多いですね。
恥ずかしい行動をしたくないから、目立たないように周りに溶け込み、周りと同じようにふるまう。これでほんとにいいのでしょうか?このような社会的証明に振り回されていると自分が後悔をするはめになる場合もあります。
シルバン・ゴールドマンは1934年に小さな食料雑貨店をいくつか買収しました。買い物客が買い物をやめるのは、買い物かごが重くなってきてからだということに気づき、ショッピングカートを開発しました。当初、ほとんど馴染みのない考案品だったために、使おうとする顧客は1人もいなかったのです。顧客に使わせるように努力をしましたが、どれもダメでした。ゴールドマンはここで社会的証明を原理とした方法を試してみました。それは買い物客を何人か雇い、ショッピングカートを押して、店内を回らせたのです。その結果、サクラでない客も真似をするようになり、ショッピングカートは全米に広まりました。ゴールドマンは資産4億ドル以上の大金持ちとなりました。
他者は他社の反応を吟味しています。周囲が何をしているのかを知ろうとして、集合的無知と呼ばれる現象が生じます。
ジェノヴィーズ事件ではキャサリン・ジェノヴィーズは大勢の人の前で犯人に襲われ、ナイフによって彼女の叫びはかき消されました。信じられないことに、38人の隣人たちはアパートの窓際からみているだけで、警察に電話をすることすらしませんでした。
また、この殺人が行われている間、見ている人で警察に通報するものはいなかったのです。事件を目撃した人は「本当にわからないんです」「巻き込まれたくなかったから」という理由を述べました。
つまりは、助けられそうな人がほかに何人かいるなら、個人個人の責任は少なくなるのです。社会的証明の恐ろしさはこのような形でも表れてきます。
ウェルテル効果はご存じでしょうか?ドイツの文豪ゲーテは「若き日のウェルテルの悩み」という小説を出版しました。主人公ウェルテルの自殺を扱っており、この本の影響によってヨーロッパ中でウェルテルを真似た自殺が相次いだのです。いくつかの国の当局者は発禁処分にしたほど被害が大きかったのです。
模倣犯は事件が起きるとほぼ現れるでしょう。実際に爪楊枝を商品にいれた事件も模倣犯が相次ぎました。
このような事件も社会的証明です。有名な人は影響力があるがゆえに、その人の行動だけでも社会的証明が働いてしまうのでしょう。
防衛法
どうすれば社会的証明の影響が悪い方に働いた場合に身を守ることができるのか。そもそも私たちは社会的証明に対して、防衛態勢をとりたがりません。多くの人がしている場合、私たちは思考が働いていません。考えなくても周りと同じようにしてしまうのです。このことから、自動的な行動に気を付けることが1つの防衛法であります。
赤信号で隣の人が歩き出したとしても、一旦、自分で考えて、これは本当に正しいことなのだろうかと問いかけてみましょう。
もう1つは周りをよく見渡すことです。社会的証明が働いている場合、多くの人が見ている方向しか目が行きません。そのような場合はかなり危険で、実は別の場所に危機が迫っていることがあります。地下鉄で火事が起きた事件でも、煙が出ているのに多くの人がなぜか座っていたことで、死人も多く出てしまいました。周りが見えなくなる場合がありますので、よく注意して周りを観察しましょう。
社会的証明のまとめ
- 特定の状況である行動を遂行する人が多いほど、人はそれを正しい行動だと思ってしまう。これを社会的証明と言う。
- 社会的証明は不確かさと類似性の条件下で力を発揮する。人は状況が曖昧なときに周りに注意を向け、正しいものとして受け入れようとする。また、人は自分と似た他者の行動につられてしまう傾向にある。
- ウェルテル効果は特に悪い方向に働いた社会的証明として知られる。
- 社会的証明に影響されないためには、類似した他者が行っていることが偽りの証拠に対して敏感であることと、自分の行動を決定する際には類似した他者の行動を決定の動機にしないことが必要である。
好意
私たちが頼み事を聞くのはたいてい好意をもっている人です。しかし、私たちが知らない人が好意という単純なルールで実際に様々な承諾を取っている、というのも事実です。私たちが日頃から仲良くしている人たちは好意をもっていますので、イエスと言わせる圧力も少なからずあるはずです。実際、すごく仲のいい友人からの頼み事はなかなか断れない人も多いのではないでしょうか。社会的証明の次は、この単純なルールである好意について迫ります。
好意の働き方
承諾誘導の専門家には、友人がそこにいなくても友人の名前を出すだけで、効果があると知っている人もいます。セールスマンは「無限連鎖」というものを使っているのです。客がその商品を好きだと言ったら、今度はその商品について同じように詳しく知りたいと思っている友人の名前を教えるように頼みます。そうしたら、友人のリストに載っている人を訪問して商品を売り込むとともに、友人を紹介するように言います。こうして無限に連鎖は続いていくのです。
この方法がなぜ成功するのか?「○○さんから、あなたを訪問するように言われて来ました」と友人の名前を告げる点に、その理由があります。セールスマンを追い返すのも、友人の頼みを断ることになるのと同然だからです。そのために、客は訪問に応じてしまうのです。
ペンシルバニア州で行われた研究で、刑事裁判が行われたときに74人の男性の被告の身体的魅力を評価しておきました。裁判が終わった結果、ハンサムな男性のほうがずっと軽い刑で済んだことがわかったのです。また、損害賠償額の判決においても、外見が被害者より被告のほうがよい場合、平均5623ドルであったのに対し、被害者の方が魅力的であった場合、平均で1万51ドルでした。
このことから好意に対して影響する要因の1つとして、まず、身体的魅力が挙げられます。ハロー効果という心理学の言葉があるのですが、これは1つの大きな特徴をもっていることで、その人の他の部分にまで大きな影響を与える効果を言います。身体的魅力はハロー効果を生じさせ、才能や知性も高まっているように見せてしまいます。よく、身長が高い人は頭がいいとか、運動神経がいいと思ってしまうのもハロー効果になります。
好意を持つ相手は類似性があるということも1つの理由です。私たちは自分と同じ趣味や同じ価値観の人と仲良くなりやすく、好意を持ちます。恋人を選ぶ時も価値観が同じであったり、お互いにおっとりした性格だとか、基準を決めることが多いです。
しかし、こういった類似性を悪用する人がいることも、頭に入れておかなくてはいけません。「似たもの同士ですね」と言ってくる人は気を付けたほうがいいかもしれません。
防衛法
では、好意を悪用する人から身を守る術を教えましょう。
まず、不当な好意が生み出されたという事実に注意を向けましょう。状況からみて相手が自分のことを不自然なくらいに好きになっていると感じたら疑いましょう。承諾誘導の専門家はあなたと仲良くなろうとしてきますので、その好意をブロックすることだけに集中しましょう。例え、相手から何を貰おうとも受け取ってはいけません。それを受け取った時点で返報性も働くからです。
好意の力が働いたと思ったら、柔道のようにその力を利用して反撃に出ましょう。その力が大きいほど、防衛も容易になります。
好意のまとめ
- 人は自分が好意をもっている相手に対して、「YES」と言ってしまう傾向がある。
- 好意に影響する要因として、身体的魅力が挙げられる。身体的に魅力があるとハロー効果によって、その人の他の部分にまで影響を及ぼしてしまう。
- 要因の2つ目に類似性が挙げられる。私たちは自分に似た人に好意をもつ傾向にあり、そのような人の要求にはYESと言ってしまいやすい。特にお世辞は好意を高め、承諾を引き出しやすい。
- 好意が及ぼす悪影響を防ぐには、悪用する相手に対して過度の好意をもっていないか敏感になることと、相手から不自然な好意を感じたら承諾をするだけのメリットがあるかをよく考えることである。そして、相手からの好意を逆利用して反撃を取る姿勢をもとう。
権威
「記憶への実験」と題した広告を目にし、実験に参加した人がいました。参加者の1人には対になった単語で構成された長いリストを暗唱できるまで覚えてもらいます。この人を(学習者)と呼びます。もう1人の参加者は(教師)と呼ばれ、学習者の記憶テストをし、間違えた場合には罰として電気ショックを与えます。初めは順調でしたが、間違えてしまうと電流の強さも上がっていくため、集中できなくなり、どんどん間違えるようになりました。学習者はついに「解放してくれ」と叫びますが、教師は聞く耳をもちません。学習者は教師もさすがにやめてくれるだろうと思いましたが、なぜかやめてくれません。なぜやめないのだろう?不安に思う学習者でしたが、この実験にこそ「権威」の力が働いてるのです。
教師はやめるべきかどうか混乱していました。しかし、その上のボス(実験服を着た研究者)は参加者に義務を遂行するように促し、命令しました。
研究者からの命令がなければ、実験は中断されたでしょう。
権威をもった人の力によって、これほどまでに強力に影響力を及ぼすのです。
権威の働き方
肩書きの力も強力に作用します。ある人は教授という肩書きを隠したほうがいいと言いました。それまで、愉快な会話をしていたのに、肩書きを明かすと上品でうなずくばかりの退屈な相手に変わってしまうからです。
承諾誘導の専門家や詐欺師は肩書きを、持っていないのに持っているかのように偽装します。そうして、カモを騙すのです。
実は肩書きによって背丈を高く見せることも可能です。実際に研究で高名な肩書きをもっていると、身長が実際よりも高く知覚されることがわかっています。
病院で行われた実験では、電話越しに「医師」であることを示した聞き覚えのない声からの指示に看護師がどう反応するか調べました。看護師室に病院の医師だと告げ、特定の病室の患者にある薬を20ミリグラム投与するように言いました。この指示がおかしいと思うべき理由は4つありました。①処方が電話でされたこと。②薬が認可されていなかったこと。③指示された服用量は適切ではなかったこと。④看護師は電話の男と会ったことも話したこともなかったこと。この4つの理由があったにもかかわらず、95%の看護師が、この指示に何の疑いもせずに従ったのです。
これほどまでに権威が力を発揮して恐ろしいことになるとは驚きです。
服装でも権威の効果がはっきりと表れます。ある実験では、依頼者が通行人を呼び止め、15メートル先のパーキングメーターのそばに立っている男性を指さします。依頼者は普通の服のときも、警備員の服のときも「あそこのメーターのそばに立っている男性、彼は駐車時間を超過しているのですが、小銭を持ち合わせていません。彼に10セントあげてくれませんか?」警備員の服を着ているときはほとんどの通行人が命令に従いましたが、普通の服だとあげたのは半分の人もいなかったのです。
このように服装をまるで自分がその職業であるかのように、装うことで権威の力を借りて、人を操ることもできるのです。詐欺師はこういった服装の権威を利用して詐欺を行っていることに注意しましょう。
防衛法
権威を悪用する人から身を守るためには?まず、権威が持つ力を十分に意識することです。権威者はしばしば専門家でもあります。権威者の指示に従うべきときと、そうでないときの区別をつけられるようにしましょう。そのために「この権威者は本当に専門家だろうか」と自問しましょう。そして、「この権威者はどの程度誠実なのだろうか」と自問しましょう。権威者は私たちを納得させようとしてきます。その言っていることが本当に正しいのかどうか、を見極める努力をしましょう。騙されないために。
権威のまとめ
- 権威者に対する服従は、思考が伴わない状態で作用してしまうことがある。
- 権威者から命令されると本人の意思とは関係なしに、危険なレベルの痛みを他者に与えてしまうことがある。
- 権威者にはシンボルに対して、反応してしまう傾向がある。
- 権威者から身を守るために、「この権威者は本当に専門家だろうか」「この権威者はどの程度誠実なのだろうか」の2つの自問をしよう。この質問によって、権威者の地位を示す証拠になり、信頼できるかどうかも分かってくる。
希少性
フロリダ州立大学の学生の経験では、大学のカフェテリアのアンケート調査を受けたとき、そこで出される料理の質に不満があると答えました。しかし、9日後に行った2回目の調査では、意見を変えていました。料理の質とは関係なく、火事のために2週間はカフェテリアで食事ができないと知らされましたことで、料理に対する評価が高くなったのです。
人は手に入りにくくなるほど、その機会が貴重なものに見えます。これを希少性と言います。
希少性の働き方
承諾誘導の専門家がよく使うのは、「最終期限」戦術です。よくネットビジネスでも「あと〇日で販売終了」と期限を設けた販売手法が使われています。これは実際には在庫はあるのに、希少性を醸し出して客の購買をあおろうとしているのです。確かスーパーでも「本日限定30個」といった札が張られていれば、それを買う客も多くなってきます。私たちは期限に弱いのです。
私たちは自由を奪われることも嫌いです。心理学者ジャック・ブレームが提唱した心理的リアクタンス理論というものがあります。この理論によれば、自由な選択が制限されたり脅かされたりすると、自由を回復しようとする
欲求から私たちはその自由を以前にも増して求めようとします。これは希少性の増大によって、ある対象に接しにくくなったときも、その状態に反発し、以前よりも熱が入ってしまいます。
ロミオとジュリエットも希少性の原理が働いているのだろうと思われます。
防衛法
希少性を生んでしまう状況では冷静さを見失い、衝動的になってしまうことが原因である。思考を通り過ぎ、情動が直接体に訴えかけてくるために、希少性を感じると目の前のものが欲しくなる。その防衛法として、頭に血が上ってしまう場面では特に冷静になるように注意することが良いです。まず、興奮を抑えて、次になぜそれが欲しいのかを別の観点から評価してみましょう。
希少性のまとめ
- 希少性の原理は人は機会を失いかけると、その機会をより価値があるものとみてしまう。「数量限定」や「最終期限」がいい例である。
- 希少性の効果を上げる理由は2つある。1つは手に入れにくいものはその手に入れくさがその価値を決定する手掛かりとなるからだ。もう1つは手に入りにくいときは、私たちは自由を失っているのである。心理的リアクタンスによって、以前よりも手に入れたい欲が増すからである。
- 希少性の防衛法は、希少性を感じた時に衝動を抑えることと、なぜそれが欲しいのかをもう1度自問自答してみることである。
影響力の武器〜まとめ〜
これまで人を動かす影響力の武器として、6つの要素を説明してきました。
- 返報性
- コミットメントと一貫性
- 社会的証明
- 好意
- 権威
- 希少性
以上の6つが特に人に影響を与える要素であることを、しっかりと頭にいれて、それを悪用してくる人から身を守ってほしい。
影響力の武器は厚い本であるが、私なりにまとめてみました。興味ある方は本書を読んでみてください。
嘘の見抜き方と真実である形跡
日々入ってくる情報はネットだけでなく、人からも入ってきます。そんなときに必要なのが、嘘を見抜く能力です。100%完璧に嘘を見抜くことはできません。しかし、嘘であることを疑うことは可能であり、事前に察知することで危険を回避することもできます。今回は人が嘘をついているかどうかの兆候と真実を述べている兆候の2つについて本を参考に考察していきます。
嘘の兆候と見抜き方
まず、嘘の兆候には非言語(顔、しぐさ)と言語・音声の2種類に分かれます。
言語・音声表現での嘘をついているときの話し方として、
- 消極的な言い方
- あまり意味のない情報
- 過度に一般化した言い方
- 質問に対する言葉少ない応答
- 自分とはあまり関連性のない情報
になりがちであると言われています。
また、前もって練習したような言い方、自然さを欠いた話し方、文法的な誤り、言い間違いも嘘の傾向があると言われます。人の話し方から嘘を見抜くときの特徴として、声の抑揚、声量、声の高さ、質問に対する応答速度の変化から評価することもできます。
表情と生理的反応としては「アダプター」と呼ばれる動作が増えます。これは、髪をかき上げたり、いじったりする神経的な癖のことを言います。
瞳孔の拡張もまた普段より多く見られます。瞳孔は自律神経によって支配されていて、自分ではコントロールすることはできません。
他に顔面や皮膚の紅潮、蒼白化、発汗、過呼吸なども嘘の兆候の要素として挙げられます。嘘の笑みというものは、口だけ笑っていて、目が笑っていません。口から先に笑っいた場合は嘘の笑みであると言えるでしょう。
その他嘘の兆候
- 簡単な説明
肝心な事柄について話すときに、かなり表面的な説明になってしまいがちです。つまり、相手が隠したいと思っていることを聞かれたときに、詳細を聞かれたくない心理が働きことで、説明が単調になってしまうということなのです。
- 主語を使わない
嘘をついている人は大抵自分を主語に使わない。「私たち」「みんな」といった複数人の表現が増える。一般的な話に切り替えて、自分と嘘の間に距離を置いていないか見てみよう。
- 答えのはぐらかし
嘘をついている人は、自分がとがめられている事柄や人から聞かれている質問とは関係のない視点からものを話そうとしてきます。子供によく見られるパターンでもあります。
真実である形跡
次に嘘をついている人とは逆に真実をいっているであろう人の兆候をいくつか説明します。
- 体系化されていない話
話を理解してもらうために時系列にそって話を戻すといったことはよくある。伝えたいポイントのみを時系列からところどころ取っていくことで、相手にわかりやすく説明してくる。逆に嘘をついている人なら時系列がバラバラになっていて、話がつながっていないことがよくあります。
- 詳しい説明の量
話の詳細が詳しければ詳しいほど、真実である可能性は高いと言えます。先ほども言った通り、嘘をついている人は質問をされたときに、簡単に答えようとしてきます。すでに言ったことを繰り返して、その話についての詳細を述べようとはしてこないはずです。
- 文脈の捕捉
「そのときはテレビを見ていて、お腹も空いていました。あ、テレビの内容は音楽番組でしたよ。」
このように後付けで文脈を捕捉してこようとします。これも真実の可能性が高いです。嘘をついている人なら、余計なことは言わないように最小限の文章で抑えようとしてくるでしょう。
- 会話の再現
その時に起こった会話のやり取りを再現することができていれば、真実の可能性が高いです。人が言ったことというのは、人の記憶に残りやすいもので、私たちもよく会話を思い出して話のネタにするときがあります。嘘をついている人はこんな会話の再現などした場合、作っているので同じ会話を2度もすることは難しいでしょう。
- 自発的訂正
「男性はノートパソコンで何か書いているようでした。何時間もあそこに座っていて注文したのはコーヒー1杯だけでした。あ、違います。途中でスコーンも注文していました。」
自ら起こったことの訂正をした場合はこれは真実である可能性が高い。真実を述べる証言者は、より正確に話そうとするあまりに、自ら思い出して訂正をするものです。嘘をついている人にこんな思考はなかなか生まれません。
- 記憶の欠落を認める、記憶違い
本当のことを話している人は心配とは無縁であるために、話をしている最中に、思い出せない情報や記憶の欠落を自ら認めます。
「どうしてそこにいたのか思い出せないのですが、みんなでそのホテルに泊まっていたのです。」
また、真実を述べている人に見られがちな「私の記憶違いかもしれませんが」というのも真実の可能性が高い。
以上、嘘の見抜き方と真実である形跡を述べてきましたが、100%嘘を見抜くことはできないと分かったうえで参考にしてください。嘘をつかないようにもしたいですね。
関連記事
参考文献
メンタリズムの罠‐ダレン・ブラウン
うそつき‐うそと自己欺まんの心理学‐チャールズ・V・フォード
睡眠を極める【スリープ・レボリューション】
3大欲求の1つである「睡眠欲」。現代では若者にかなり軽視されがちなのではないでしょうか。そう、睡眠は食べることと同等、もしくはそれ以上に大事なのかもしれません。今回は睡眠がいかに人間に影響を与えるか、睡眠を取らないとどうなるのか。よく眠るためにはどうすればよいのか。
「SLEEP REVOLUTION‐スリープ・レボリューション」という479ページからなる睡眠に関する本を買って読んでみましたので、紹介します。
睡眠不足の影響
睡眠不足の代償は大きい。1晩の睡眠時間が5時間以下になると、すべての死因を合計した死亡率は15%上昇することがわかっている。心臓発作、脳卒中、糖尿病、肥満のリスクが高まる。
睡眠化学の専門医キャロル・アシュによると、1週間の睡眠時間を1時間減らすだけでも心臓発作のリスクが高まる可能性があるという。また、ロシアの研究では心臓発作を起こした男性の63%弱に睡眠障害があったことが確認された。
睡眠はこれくらい人体に影響を及ぼすのである。また、睡眠不足は人間の内側にも影響する。デラウェア大学の心理学者ブラッド・ウォルガストは「うつや不安がある人を詳しく診察すると、8割から9割に睡眠障害が見られる」と言うのである。
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン校の教授ティル・ローエンバーグは、
「認知能力が大幅に低下する。記憶力も低下する。対人関係の適応能力も低下する。あらゆる能力が影響を受け、意思決定の仕方も変わってしまう。」と発言している。
情報番組「トゥデイ」の調査によると、睡眠不足の副作用として、
- 集中力の低下(29%)
- 趣味やレジャーへの関心がなくなる(19%)
- 日中の不適切な時間に眠ってしまう(16%)
- 怒りっぽくなる、子供・パートナーに対して振る舞いが不適切になる(16%)
- 職場での振る舞いが不適切になる(13%)
という回答がされた。
この統計を見ても、明らかに日常に睡眠不足の影響が出ていることがわかる。
オーストラリアの研究によると、17~19時間眠らないでいると認知能力は血中アルコール濃度が0.05%のときと同程度まで低下することが分かっている。これは米国の多くの州の酒気帯び運転基準よりわずかに低い数値である。
さらにプラス2~3時間起きていると、0.1%になる。つまり、酒気帯び運転と同程度に達するのである。
睡眠不足による影響は車の運転時にも影響を及ぼす。眠気運転のドライバーは米国で毎年32万8000件の交通事故に関与しており、そのうち6400件は死亡事故に至っている。
眠気で「船をこぐ状態」を「マイクロスリープ」と呼ぶ。数秒間から1分間程度、本人も知らないうちに眠りに落ちている現象である。この状態に入ると事故を起こすことは目に見えている。
睡眠不足の影響は学生にも被害を及ぼす。最も大きな影響は学業成績の低下である。スウェーデンのウプサラ大学の研究によると、1晩の睡眠時間が7時間未満の学生は落第のリスクが高いという。
脳への影響
長期にわたる睡眠不足は、脳細胞の不可逆的な損失(再び元の状態に戻れない)を招く可能性がある。睡眠不足のマウスは、注意力や認知機能に関する青斑核のニューロンが25%減少していたのだ。
人間でも十分な睡眠を3日間取っても正常に戻らない可能性があることが示されている。つまり、脳の損傷は長期間残る可能性があるのだ。
カリフォルニア大学アーバイン校の研究で、睡眠不足によって実際に嘘の記憶が作り出されていることが見いだされた。
1番の睡眠が5時間以下だった研究参加者は、実際には見ていないニュースのビデオを見たと答える率が大幅に高かったという。
これらの事実から睡眠不足が脳にも大きな損傷を与えることが示された。特に学業への影響が大きいが、高校生や大学生はよくテスト前に徹夜をして頭に詰め込むが、絶対に徹夜はしないほうがいい。眠る前に覚えたことは、眠っているときに脳内でクリアな状態で処理される。よって、眠る前に覚えたことはしっかりと睡眠を取ることによって、記憶に定着しやすくなるのである。つまり、テスト前は十分な睡眠をとって、臨んだほうがいい点を取れる。
よく眠るためには?
睡眠は量より質が大切である。もちろん十分な時間眠ることも欠かせない。では、どうすれば良質な睡眠を取ることができるのだろうか。
特に効果的で具体的な行動として、消灯の遅くとも30分前にはデバイス類(スマホ、iPhone)を部屋から追い出すこと。
もう1つは20分たっても寝れない場合は瞑想をするか、仕事と無関係の読書をするかである。眠れないときに「眠ろうとしない」逆説志向を試すのもありだ。自分で「絶対に眠らないぞ」としっかり目を開けて粘るようにすると、逆に眠れるのである。
実際にグラスゴー大学の研究で逆説志向をしたグループは「眠ろうと努める睡眠努力および睡眠パフォーマンスに対する不安が優位に減少した」と報告されている。
以上「スリープ・レボリューション」を読んで得られた睡眠に関する知識を是非役立ててほしい。睡眠は3大欲求の1つであるので、ぜひ極めて生活を充実させよう。
マンガでわかる!最高の結果を引き出す心理交渉術
メンタリストDaiGoさんのマンガで書かれた心理交渉術を読みました。マンガでストーリー形式で描かれているので、面白いし、心理交渉術にはどのようなものがあるのかわかりやすかったです。今回はその中で紹介されている心理交渉術のテクニックを紹介します。
返報性の法則・承認欲求
人は何かをもらったり先手を打たれて何かをされたとき、返報性の法則というものが働きます。贈り物は常に先手必勝で贈ることで相手に先手を打つことができ、今後相手からお返しとして何らかの形で返ってきます。よく、無料サンプルを貰ったり、ティッシュを貰ったりするのも返報性の法則が働いています。返報性の法則は私たちの身の回りで実際に普通に行われているのです。ただ、この法則を知らないために、これを悪用する人たちに騙されたり、詐欺にあったりすることもしばしばあるようです。会社の同僚や後輩に缶コーヒーをおごってあげるとかならまだ優しいものです。缶コーヒーをおごる、おごられるというのは皆さんも経験したことがあると思います。おごってもらうと、自分も何かしなきゃという気持ちになり、後日別の形でお返しをしたことはあるでしょう。返報性の法則はうまく使えば、人間関係を良好にして、物事を進めやすくします。決して詐欺等には使わないようにしましょう。
承認欲求はつまり「認められたいという欲求」のことです。例えば、高級な車に乗っている人も、周りに自分はこんな高い車に乗っているんだぞと、見せびらかし自分を認めてもらいたいのです。よく、高級な車に乗っている人は高速道路でもガンガン飛ばし、その存在をアピールしていますね。この承認欲求はひどくなると「ただ認められたい」と思うようになって、お金を高級なものバンバン使い、本来自分が必要な物なのかが分からなくなります。対策としては承認欲求という欲求が人間にはあることをしっかり意識することです。これだけでも自分は承認欲求に操られているなと、気づけるからです。承認欲求はあまりいいことはありません。
ウインザー効果
ウインザー効果とは
人は自分が耳にした情報に対して、本人から直接聞くよりも第3者を介した「聞いた話」にするほうが、より信憑性を感じて信じる傾向にある。
Aさんと同僚のBさんがいます。Aさんと仲の良い上司がいます。AさんがBさんのことを「すごく面白い人だ」と上司に話した場合のほうがより伝わりやすく、信憑性が増します。おそらく経験があるかと思います。つまり、噂話ということです。
噂話も強力で、時としてそれが真実であるかのようにふるまわれます。そう噂話は逆に信憑性を増しているだけで、実際には信憑性がないのです。皆さんも噂話はしっかり自分の目で確かめましょう。
自己開示の法則・バックトラッキング
人は自分に対して、弱点を見せてくれた相手に心を開く傾向があります。また、弱点でなくとも、自分についての事を先に話すことによって、それについての話題を相手も話しやすくなります。これを自己開示の法則と言います。自己開示を先にする行為は、返報性の法則も働いているので、相手の情報を聞き出す際はまずこちらの情報を提示してあげることで、相手もうっかり話してくれるのです。ナンパで女の子の事を聞きたいなら、まずは自分の年齢や職業などを伝えてから聞き出すとよいそうです。ナンパでも心理学が大活躍しています。
一方、バックトラッキングは相手の言葉を繰り返す心理話術です。話題が見つからないとか、何を話していいのかわからないし、話題が続かないというときに意識して相手の言ったことをオウム返しにします。
「私スタバが好きなんですよ~」「スタバが好きなんですね!よく頼むやつってなんですか?」
バックトラッキングのポイントはオウム返しにした後、その後ろに質問をプラスすることです。こうすると相手は自分の興味があることを掘り下げて聞いてもらってるので、かなり気分が良くなります。皆さんも自分の好きなことを聞かれたら嬉しいし、話したくなりますよね?この心理を利用しているのです。バックトラッキングをすると、ラポールと呼ばれる親密空間を簡単に形成することができます。トークに困ったときは是非使ってみてください。むしろ普段から使う癖をつけておくといいでしょう。
コントラスト効果
コントラスト効果はギャップです。筋肉マッチョな人が読書好きだったら、すごいギャップがありますよね。悪印象を与えてしまったときに逆にこの効果を利用することもできます。何らかの不祥事で相手に悪印象を与えてしまった。けれども、これを上回る好印象を与えた場合、相手にかなり好感を持たせてしまうことになります。ヤンキーが実はめっちゃ優しい人だったら、すごく好感をもちますよね?
あと、別の場合で言うと例えば20kgのダンベルと持った後なら10kgのダンベルはものすごく軽く感じるとか、見た目がイケてない人が実はベンツに乗っていたとか。
コントラスト効果をうまく使えば相手に好感を持たせます。
使い方はあなた次第です。。
まだまだ本書には心理交渉術が載っていますので、興味があるかたは読んでみてください!
【ポジティブワード】メンタリストDaiGo著
良い言葉というのは影響されて行動を起こす動機になる。有名な人や先人の言葉、名言を誰しも1つは知っていることでしょう。「あきらめたら、そこで試合終了だよ」も有名なバスケの漫画の名セリフです。こういう名セリフや名言を受け取るだけにするのはやめましょう。かの有名なエジソンも「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」と残しています。つまり、努力がほぼ大事だということ。努力は行動をすることでもあります。こうした偉人の名言もただ受け取るだけで行動する動機としない限りは意味がありません。
私が読んだポジティブワードは人生を生きるヒントが載っているといったところでしょうか。読み終えて行動をしたくなるような、そんな言葉ばかりでした。
特にいいなと思った部分を厳選して紹介したいと思います。
努力の苦しみは一瞬で終わるが、努力の成果は一生続く。
あきらめそうになったとき、もうだめだと思ったとき、
努力する過程で苦しくなったときには、
いつもこの言葉を思い出そう。
今この瞬間耐えれば、その苦しみはすぐ過ぎ去るが、
その一瞬を積み上げることで得たものは、
あなたの一生の財産となる。
この言葉を読んでから、ときどき訪れる「めんどくさい」「あとでやろう」と思わないようになりました。確かに今この瞬間を耐えるだけで、未来が楽になるのなら今を一生懸命頑張ろうという気持ちになりました。考え方はマインドフルネスということですね。「今、ここ集中」。
今すぐに始めなければ、何年たっても始めることはできない。
人間には、今すぐやる人と、
後回しにして結局やらない人の2種類しかいない。
後回しにするのは一見楽そうに見えるが、
後回しにしてから改めてそれを行うのは、
多くの意志の力を必要とし、
今すぐやることよりもずっと難しいのだ。
だから、今すぐに始めなければ、
何年たっても始めることはできない。
自分はすぐにやるようにしています。あとでやろうと思うと、脳は勝手にそのことについて考え続けているものです。つまり、意志力を消耗していることになります。意志力が弱くなると、誘惑に負けるなどマイナスな行動をとってしまいます。迷えば迷うほど意志力を使い、結局行動を先延ばしにしてしまう。そして、いつまでたっても行動を始めない。こういう悪循環に陥ってしまいます。それを防ぐ1番良い方法は「今すぐやること」です。今行動できるなら、とっとと行動をしてしまったほうが後々楽になります。考えてばかりで行動しない人はいますが、それは考えすぎて疲れたからです。
もちろん考えることも重要ですが、私的には行動を優先したほうがいいと思います。
この言葉からかなり影響を受けて、日々行動しています。
いかに大きな目標を達成するかよりも、
いかに長く続けることができるかを考えよう。
明日のあなたは、今日のあなたとさほど違いはないだろう。
ただし、努力を続ければ、3年後のあなたは
今のあなたと全く別人になることはできる。
自分を変えるための1番確実で唯一の方法は、
焦らず毎日続けることだ。
これはつまり習慣化することだと思います。何事も続けることで大きな力となります。筋トレも毎日部位別に続けることで、筋肉が大きくなっていきます。毎日本を読むことで知識がつきます。今日を続けていくことで、必ず自分は成長していきます。成長していく際に大切なのは、「変化をし続ける」ことです。成長しながら、変化をしていけば必ず自分の目標にたどり着けます。特に飽きっぽい人に当てはまります。飽きっぽい人は飽きっぽいだけに、はまったものがあるとものすごい力を発揮します。飽きっぽい人が「はまる」というのは、ある意味「異常事態」なのです。飽きっぽい人は成長しながら、変化していく癖もつけたほうがいいです。
誰もやらなかったことをすると、
最初はおかしいと批判される。
しかし、それで成果を挙げれば、
みんな真似をして、そのおかしなことが常識になる。
常識はおかしな人たちがつくったものなのだ。
だからあなたも他人と違うことを恐れる必要はない。
いつかあなたの真似を
皆がするようになるかもしれないのだから。
人と違うことをすると変な目で見られる現代。それは社会的証明が働いているからでもあります。多くの人がやっていることは正しいと思うからこそ、多くの人と違うことをする人は間違っている、おかしいと思われる。多くの人がしていることと同じことをしていては、多くの人と同じようになるのは当たり前でしょう。そこから1歩でも2歩でも出て、個性を発揮してこそファーストペンギン(最初に海に飛び込むペンギン)となる。ファーストペンギンになってしまえば、あとはセカンドペンギン(2番目に飛び込むペンギン)が現れ、それに続いて多くのペンギンが飛び込む。そうして、常識となっていく。つまり、自分の個性を大事にして、だれもやったことがないことを恐れずにやってみようということです。これはもちろん周りに大きな迷惑をかけない程度にですが。
今回4つ厳選して紹介しましたが、他にもたくさん心に突き刺さる言葉が載っています。興味あれば見てみてください。
参考文献↓
ポジティブワード‐メンタリストDaiGo著
心理学検定の問題②(原理・研究法・歴史編)
心理学検定問題、第2回です。興味がある方と一緒に勉強していけたらなと考えています。それでは参りましょう。
実験法
Q8 実験的研究と相関的研究に分ける場合、変数に対する何の有無を基準として分けるでしょうか→ A 操作
Q9 相関的研究は共分散構造モデルに対応するのに対して、実験的研究はどのようなモデルに対応すると考えられるか。→ A 因果モデル
Q10 実験的研究において、実験者が直接、操作を加える変数を何と呼ぶか。
→ A 独立変数
Q11 勉強中に流す音楽を何種類か用意してその種類によって成績が影響を受けるかどうかを実験で検討する場合、学習成績は独立変数、従属変数のどちらであるか。
→ A 従属変数
Q12 2種類の課題条件を実験参加者内計画で比較するために、2グループで実施順序を反転させ順序効果を相殺する組み方を何というか。→ A カウンターバランス
Q13 睡眠不足が成績に影響を与える影響を調べるために、普通に睡眠をとるグループと睡眠の妨害を妨げるグループで比較する。前者は実験群、統制群のどちらか。
→ A 統制群
Q14 実験結果を棒グラフで表す場合、独立変数は縦軸、横軸のどちらに置かれるか。→ A 横軸
調査法
Q15 「とても好き」「やや好き」「どちらでもない」「やや嫌い」「とても嫌い」のような複数の言語表現から最もあてはまるものを選択させる回答方式は、提案者の名前から何と呼ばれているか。→ A リッカート法
Q16 「仕事や家庭生活に満足していますかのように、1つの項目ややや異なる事項について尋ねることになる質問を何というか。→ダブルバーレル質問
Q17 質問尺度の信頼性を確認するために、同じ人に同じ尺度を期間をしばらく空けて2回実施し、同様の結果が得られるか確認する方法を何と言うか。→再検査法
Q18 質問紙のみによって、要因操作を伴う実験的研究を行うことはできる、できない?
→できる
Q19 集合調査、電話調査、面接調査のうち、調査対象者を幅広い地域から得たい場合に最も実施しやすい手法はどれであるか。→電話調査
Q20 標本抽出の際に、まず母集団をいくつものクラスターに分け、そこから無作為抽出されたクラスターのみから対象者を抽出するなど、複数段階に分けて抽出を行う方法は?→ 多段抽出法
Q21 オズグッズらが言葉の内包的意味を把握するために開発し、様々な対象の感性評価に用いられる測定法は何であるか。→SD法
観察法
Q22 組織的観察法のうち、観察者自身が観察対象に加わり、かかわりの過程や中からの視点で見えてくるものにも迫れることを狙う観察法とは?→ A 参与観察法
Q23 他人から見られているとわかっていることによって、観察される側の行動に変化が生じるという観察者効果が表れたことで知られる、メイヨーらが行った実験で工場の名前をとって、何というか。→ A ホーソン実験
Q24 観察期間を細かく時間単位に区切って、各単位内において生起した行動を記録していく方法を何というか。→時間見本法(タイムサンプリング法)
Q25 マウスなどを正方形または、円形の何もない場に放ち、活動性や新奇環境に慣れいく過程やその個体差を観察する方法を何というか。→ A オープンフィールドテスト
Q26 「より低次の心的能力の結果として解釈できるのであれば、より高次の心的能力を持ち出して解釈するべきではない」とする考え方は、提唱したイギリスの心理学者から名前をとって、何と呼ばれるか。→ A モーガンの公準
Q27 様々な課題からなる知能検査を用いて、個々の課題の得点から知能全体を表す得点を推定する場合、知能全体の得点は測定変数、潜在変数のどちらにあてはまるか。
→ A 潜在変数
Q28 ウィクスラー式知能検査において得られる偏差知能指数は平均及び、標準偏差がそれぞれいくつになるように作られている?→ A 平均:100 標準偏差:15
ウォーレン・ハーディング効果とは?
ウォーレンハーディング効果とはハンサムに見える人物のほうが好感をもたれるという不公平な事実のことを言います。
そもそも外見とはかなり重要な要素で周りに大きな影響を与えます。例えば、身長が165センチ以下の人は背が高い人より能力が低く評価されがちだと言われています。これは面接等で面接官に無意識に影響されていることがあります。
私たちは「背の高い人が低い人よりも力が強く、有能で忍耐力があり魅力的だ」とどこかで思ってしまいがちです。
実は銀行口座から証明されていて、2004年にミュンヘン大学が行った調査では、身長が1センチ高くなるごとに、月給が平均で0.6%多いことが分かりました。
また、もう一つの調査では、どんなふうに人を紹介するかによって、その人の身長の高さの印象が変わり、何かの専門家や第1人者として紹介されると背が高いと思われることが分かっています。
大学生のグループの前である人物を様々な肩書の持ち主や教授として紹介しました。最先端の科学者や助手、講師としても紹介したところ、紹介された人物の地位が高ければ高いほど学生たちから身長が高いと思われました。
また、西欧諸国ではひげをきれいに剃った男性の方が、ひげを生やした男性よりも信用できると思われるようです。
裁判にいたってもハンサムな男性は魅力的でない男性よりも軽い刑を下されます。これと似た事例はロバート・B・チャルディーニ著の影響力の武器でも紹介されています。
確かに綺麗な女性の方が多少知的に見えたり、性格がよさそうに見えます。実際は美女の方が性格がきついかたが多いと言われていますが。
それくらい外見は大切だということがわかります。例え、イケメンや美女でなくても、外見(服装、髪形、肌)を整えれば、好感をもてることでしょう。自分を変えるには外見から変えていくのがいいと思います。
今回はウォーレン・ハーディング効果の紹介でした。いやー、心理学や面白いですね。
参考文献
心を上手に操作する方法‐トルステン・ハーフェナー
非リア必見!モテる3つの秘訣
おはこんばんにちは。
今回はモテるためにどうすればいいのかを3つの要素で考察していきます。
非リア充の方、内向的な方はとくに見てほしいです。
かくいう私も非リアで内向的ですが、ある程度改善していっています。なぜなら、次の3つの事をやっているからです。
筋トレ
筋トレは男なら絶対にやったほうがいいです。なぜなら、筋トレによって男性ホルモンの分泌を促し、男らしくなり、向上心も上がり、ポジティブになり、ムキムキになれば女の子にモテて、肩こりや猫背など体の不調も改善し、と様々な効果があります。筋トレはいいことづくしなのです。私も筋トレをやり始めた当初は、女の子にモテたいという気持ちから始めました。徐々に自分の筋肉が大きくなっていくにつれて、嬉しくなっていきました。そう、「女の子にモテたい!」という筋トレの動機が、いつの間にか「筋肉を鍛えて自分の体をもっと大きくしたい!」という理由に変わっていきました。もちろんその次くらいに「女の子にモテたい!」という気持ちはあるままです。今では、筋トレをするのが人生で1番好きになりました。「きつくないの?」と思われがちですが、きついのがいいのです。筋トレが好きな人はおそらく「ドSであり、ドМ」だと思います。どちらも当てはまるのです。自分の限界を超えるくらいの覚悟で筋トレをしていると、自分に限界はないんじゃないかと思えるようになって何事にもチャレンジできます。
筋トレはもちろん女性にもおすすめしたいです。女性は「筋肉がついてムキムキになるんじゃないか」と思うでしょうが、女性は中々ムキムキにはなりません。むしろ、スタイルが良くなってモテます。筋トレをしているもの同士、鍛えてる女性もかなり魅力的に見えますし、そっちの方が私は好きです。
男性も女性も筋トレをして、異性にモテましょう!
読書
私が筋トレの次に好きなのは「読書」です。主に心理学や脳科学、自己啓発の本が好きでメンタリストDaiGoさんに影響されて読書がますます好きになりました。知識をつけるためには読書は1番良いと思います。1冊1000円~2000円くらいで買えますし、中古本もあります。また、図書館というタダで読めるところもあります。今のインターネットの情報は本当か嘘かわからな状態で、情報過多になっています。情報が多すぎて何を欲しているのか、また、それが正しいかどうかもわからないです。インターネットの情報を参考にするときは、必ず複数調べたほうがいいです。なぜなら、多くの情報から多数決で取捨選択できるからです。意見が違うときはその多数決をとって、情報を選定することで、自分に有益な情報を掴むことができます。本も同じで、同じ分野の本を読むときはなるべく、奇数冊(3冊、5冊)の本を買って読んで情報を選びましょう。特に若いうちから本を読んでおく習慣をつけるのは大事だと思います。そういう私も若いですが(笑)
ナンパ
ナンパは本を買って読んでみて、私も実際に実践してみました。ナンパを舐めてはいけないです。これは女性をゲットするまでに、女の子に声をかける、話術で笑わせる、ホテルへ誘うといった要は男が女性にアプローチをするために必要なことがナンパに詰め込まれています。ナンパをすると、本当にメンタルが鍛えられます。日常でも堂々とするようになりますし、自分の好みの女性にどんどん声をかけることができます。私も始めたばっかりなので、そこまで成果は出ていません。しかし、本来動物はメスにアピールをするものです。人間は頭がよく、動物のように簡単には交尾をしません。それは脳が発達したから、自制心やら羞恥心やらが働いた結果だと思います。つまり、本来であれば路上で自分好みの女性に声をかけてアピールするのが当たり前なのだと思います。
ナンパは周りからみると、特殊な行為です。それゆえに、社会的証明が働いて、あんな恥ずかしいことはしたくないと思ってしまい、すれ違う好みの女性をスルーしてしまうのです。ナンパは恥ずかしい行為だと思う人こそ、始めてみてはいかがでしょうか。メンタルがすっごく強化されます。
まとめ
筋トレ、読書、ナンパこの3つで肉体、精神、頭脳を鍛えれます。その先に必ず良い男、できる男と呼ばれる究極の男の中の男が待っていると思います。あとは優しさですね。。。