BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)とは?1日の摂取量は?
BCAAとは、バリン、ロイシン、イソロイシンのこと。BCAAは筋トレをしている人にとっては、欠かせないものです。
では、BCAAとはどのような働きをするのか、また、摂取量についてみていきます。
BCAAとは?
BCAAとは分岐鎖アミノ酸のことで、バリン、ロイシン、イソロイシンのことを総称して言います。これは必須アミノ酸の中の3つに当たります。
ちなみに、必須アミノ酸はバリン、ロイシン、イソロイシンに加え、メチオニン、リジン(リシン)、フェニルアラニン、トリプトファン、スレオニン(トレオニン)、ヒスチジンの計9つあります。
必須アミノ酸は体内で合成されず、食物からしか摂取できません。
バリン、ロイシン、イソロイシンは筋肉で代謝される性質をもっており、
この3つには筋肉の形成に一番良いとされる比率があり、バリン、ロイシン、イソロイシンが1対2対1の割合で摂ると良いとされています。
BCAAは筋たんぱく質中の必須アミノ酸の35%を占めています。
バリンとは?
バリンは体内の窒素バランスを調整する役割があります。窒素バランスとは、つまり、体内のたんぱく質が適切な量を維持しているかのことです。たんぱく質を正しく摂取していなければ、食欲減退や栄養不良を引き起こします。それを防いでくれるのが、バリンなのです。
ロイシンとは?
バリン、イソロイシンはたんぱく質を作りますが、ロイシンは筋肉を維持、管理する役割があります。
イソロイシンとは?
イソロイシンは主に筋肉の材料であるたんぱく質を作っています。また、ヘモグロビンの形成にも必要です。
BCAAの作用
BCAAの作用としてはまず筋肉の合成(同化)を促すことが挙げられます。上記の3つそれぞれの効果を見ると、その理由が分かりますね。
2つ目に、筋肉の分解(異化)を抑制します。筋肉が大きくなるには同化>異化とならなければなりません。
つまり、BCAAは筋トレによる筋肉の分解を防いで、合成を促してくれる重要な存在なのです。
また、成長ホルモンの分泌を促進したり、テストステロン値を維持したりします。
BCAAの摂取量と飲むタイミング
トレーニングをしている人であれば、1回に1500mg〜2000mg飲むのが適正とされています。BCAAは肝臓を通り越して、筋肉で代謝されます。飲みすぎた場合でも、内臓への負担は軽くて済みます。
激しい運動後は3600mg〜4000mgがいいでしょう。
また、飲むタイミングとして、筋トレの前、中、後、起床直後がいいです。BCAAを飲んだら10分くらいで効き始め、30〜60分で血中アミノ酸濃度が最も大きくなります。
私は飲んでから10分くらい経って、筋トレを始めるようにしています。
起床直後は血中アミノ酸濃度が低下していることが多いので、筋肉中のアミノ酸がエネルギーとして使用されてしまいます。これを防ぐのに起床直後がいいのです。
特に筋トレや運動前にBCAAを摂取すると、運動中の筋たんぱくの分解を軽減して、脳や神経の疲労感も抑えられます。
よって、BCAAを摂ることは疲労軽減・回復、筋肉増強、脂質代謝の効果を得られます。
ちなみにBCAAが多く含まれている食品として、マグロやカツオ、鶏胸肉、牛肉、豚肉、大豆製品、玄米等があります。
まとめ
- BCAAはバリン、ロイシン、イソロイシンの総称である。
- BCAAは筋肉の合成(同化)を促し、筋肉の分解(異化)を抑制する。
- 摂取量は1回5〜10g、1日に15〜30g摂ると良い。
- 飲むタイミングは筋トレの前、中、後が良い。