筋トレと読書をこよなく愛する男のブログ

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こんにちは。こんばんは。筋トレと読書をこよなく愛する男、名はプロティンです。主に筋トレの方法と本を読んで知識提供をしてます。

【心理学、自己啓発のオススメ本38選】心理学が好きな人は必見!

 

私が今までに読んだ本(心理学や自己啓発の知識系)の中でおすすめの本を50冊紹介していきます。

ちなみにランキング形式ではなく、全部オススメの本です。

それではどうぞ。

 

 

 

①影響力の武器

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

 

ロバートチャルディーニ著の有名な心理学の本。

人が動かされるときの武器を6つの要素に分けて解明しています。

6つの要素は、返報性社会的証明コミットメントと一貫性好意権威希少性です。

返報性であれば、人は何かをしてもらったらお返しをしなければならなくなるという心理的効果を解明しています。

実験の結果や事例を紹介しながら述べているので、なるほどと思う部分も多い。

6つの要素が現代にどういうふうに使われているか、また、それを行使してくる人に対してどう防御するかまで知ることができる、とても有益な本です。

心理学を学びたい方は必読です。

 

 

サイコパスに学ぶ成功法則

 

サイコパスに学ぶ成功法則

サイコパスに学ぶ成功法則

 

 

ケヴィン・ダットン著。

サイコパスが持つ特性を成功者は持っている。

成功者は実は良いサイコパスである、といった内容です。

サイコパスは精神病質と言われていて、殺人などの犯罪を犯す傾向がある。

それは悪いサイコパスで、実は良いサイコパスもいます。

サイコパスの持つ特性から、社会に害を与えるような要素は抜いて、カリスマ性や自信といった良い要素だけを持った良いサイコパスが成功者に多いということが分かる本。

サイコパスに学ぶという見慣れない本であるだけに、筆者が言っているような文体でかなり面白いです。

 

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

 

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

スタンフォードのストレスを力に変える教科書

 

 

ケリーマクゴニガル著。

ストレスは体に悪いものではない。

ストレスは体に良く、自分の目標ややりたいことへの力に変えることができるという内容です。

ストレスを感じたときは、自分が大切にしている価値観(例えば挑戦、大切な人、夢)を思い出し、その価値観にストレスの力を使うことで目標達成をします。

例えば一人暮らしをしたい、しかし実家に住んでいるならば、今感じているストレスを一人暮らしをするための準備に使います。

ストレスは何かをするため、何かに抗うための力に変換できるということ。

私自身ストレスとうまく付き合っていくことができるようになった本です。

 

シャーロック・ホームズの思考術

 

シャーロック・ホームズの思考術 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
 

 

マリア・コニコヴァ著。

シャーロック・ホームズが事件を解決したり、人を見抜いたりする際の思考はどのようなものかを詳しく解説しています。

小説の中のシャーロック・ホームズの言葉からどういう過程を得てその結論に至ったのかが分かる本。

シャーロック・ホームズの思考は現実でも役立つものだと思います。

起こったことを見るのではなくて、何が起こらなかったかを見ることも大切であると教えてくれる良本だと思います。

推理好きには必読の一冊。

 

⑤ORIGINALS〜誰もが「人と違うこと」ができる時代〜

 

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本)

 

 

アダム・グラント著。

ビジネスで成功した人とそうでない人の違いは何か。

例えば、本業をしながら副業で起業した場合、本業で起業するより33%もリスクが減るという統計があります。

これは、おる分野において安心感があると、別の分野でオリジナリティを発揮する余裕が生まれるためです。

また、必ずしも1番早く始めた人だけが成功するとは限らない。

それを真似して2番目に始めた人が上手く行く場合がある。

ビジネスに限らず、様々な分野で活かせるような事例や研究も載っているので、何か新しいことを始めたい、アイデアで成功したいって人におすすめの本です。

読書が好きな人も、ぜひ一度読んでみてください。

 

⑥プリスエージョン〜影響力と説得の革命的瞬間

 

 

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

 

 

ロバート・B・チャルディーニ著。

「影響力の武器」の著者の33年ぶりの単独書き下ろし本で、2017年12月に発売。

説得には「下準備(プリスエージョン)」が必要。

受け手がメッセージを受け取る前から、メッセージに対して注意を反らすと承諾しやすくなるということが、事例や実験で明らかになっています。

また、影響力の武器で明らかになった6つの要素に、もう一つ「まとまり」という概念があることがわかりました。

影響力の武器をどの段階で使えばいいのかということも解説しています。

「影響力の武器」を読んでから、「プリスエージョン」を読むことをおすすめします。心理学が好きなら、この2冊は必読でしょう。 

 

⑦メンタリズムの罠

 

メンタリズムの罠 TRICKS of the MIND

メンタリズムの罠 TRICKS of the MIND

 

 

イギリスのメンタリスト、ダレン・ブラウン著。

メンタリストがどういうものかを述べている本です。

相手が喧嘩を仕掛けてきたとき「混乱法」を使ったり、記憶力を高めるための記憶術を教えてくれています。

占い師がよく使うコールドリーディングも解説。

メンタリストDaiGoが英語版を読んでいてバイブルとしていたようです。

ちなみにDaiGoが翻訳を担当。

 

⑧ブレイン・バイブル

 

ブレイン・バイブル

ブレイン・バイブル

 

 

脳をパフォーマンスを上げ、衰えさせないように教育、食生活、運動、社会的、睡眠の5つの観点から科学的に解説。

専門家でないと分からないのではないかというくらいに専門用語を使っているので、理解するのが少し難しい箇所もあります。

しかし、読んでみると脳を使って蘇らせるために何をすればいいのかは分かりやすいです。

例えば、食生活ではオメガ3を摂る、運動を30分するだけでも、抗うつ剤と同じくらいの効果がある等。

これ一冊で脳を若返らせるための知識がかなり身に付きます。

脳について知りたい人におすすめです。

 

⑨表情分析入門

 

表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる

表情分析入門―表情に隠された意味をさぐる

 

 

ポール・エクマン、W・V・フリーセン著。

驚き恐怖幸福悲しみ怒り嫌悪軽蔑、これらの感情は微表情に表れ、それぞれがどんな表情で表されるか、研究から明らかにしています。

ここまで表情を取り扱った本は他にないと言っても過言ではありません。

読んで訓練すれば、人間がある感情を抱いたときに、どんな表情をするかが明確に分かるようになります。

ただし、微表情を読み取るのは相当な量の訓練が必要。

微表情を見抜いて、相手の気持ちを読みたい人にオススメの一冊です。

 

⑩思考は現実化する 

 

 

ナポレオン・ヒル著。

自己啓発の原点とも言える自己啓発では超有名な本。

ナポレオン・ヒルが著名な500名以上の成功者の協力を得て、20年以上の歳月をかけて判明した成功の秘訣をまとめています。

分厚い本で、書かれている内容は具体的な行動指針というより、行動に移す前の準備段階や考え方です。

必ずしもこれで成功するというわけではないですが、モチベーションを上げるために読むことをオススメします。

 

⑪瞬間説得

 

瞬間説得 その気にさせる究極の方法

瞬間説得 その気にさせる究極の方法

 

 

ケヴィン・ダットン著。

瞬間説得とは、SPICEの法則と言われている5つの要素からなる説得術のこと。

単純性私的利益感意外性自信共感の5つで成り立っています。

これらの英語の頭文字をとって「SPICE」。

例えば、単純性であれば、シンプルに伝わることは相手にとっても気持ちが良いものです。

私的利益感は、相手に利益を感じさせることで、説得に応じやすくなること。

SPICEの法則の話が主で読み物としても面白いです。

 

⑫スリープレボリューション

 

 

睡眠の歴史や睡眠不足による影響、睡眠の質を上げるための方法など睡眠に関する知識が豊富な本です。

睡眠の本は沢山ありますが、本書は過去の研究や文献を参考に述べられていて非常にためになります。

内容を一部抜粋すると、起きている時間が17〜19時間以上になると、認知能力が血中アルコール濃度0.05%のときと同じになる、といったことが書かれています。

長く起きたまま運転すると、飲酒と同じくらい危ないということですね。

睡眠で悩んでいる方にオススメの一冊です。

 

⑬その科学があなたを変える

 

その科学があなたを変える

その科学があなたを変える

 

 

リチャード・ワイズマン著。

ワイズマンの本はどれも面白いです。

科学的、心理学的に書かれた本で、「As if」の法則を主としています。

「As If」の法則とは、「〜のように行動すれば、〜のようになる」というもの。

例えば、笑顔を作れば幸せな気持ちになる、恋人同士であるかのように接すれば、恋人のようになるといったことです。

やる気がないからやらないというより、動き始めてからやる気は出てきます。

嘘のようでほんとの話ですが、実際に恋人のようにじゃれ合ったペアは、急速にお互いの親密度が高まったという実験結果も出ています。

嫌なことがあったら、まずは20秒間笑顔を作ってみると、幸せな気持ちになることでしょう。

 

⑭読書の技法

 

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

 

 

佐藤優著。自己啓発と言うより速読の本です。

熟読普通の速読超速読の仕方を学ぶことができます。

他の速読本とか読むより、本書を読むと知識も確実に身につく読書法を学ぶことができます。

超速読とは、読むべき本を選別するために5分間で1冊をパラパラとめくって読むこと。

気になった箇所には付箋やドッグイヤーをつけていきます。

普通の速読は400P程度の本を30分で読む方法です。

あの本のこの箇所にこういうことが書かれてあったというインデックスをつくるのが目的です。

また、熟読すべきは「自分にとって有益な本」。

速読や超速読で選別した中で有益だと思う本を熟読していきます。

読書が大好きで、もっと本を読みたい方にオススメです。

 

⑮ボディランゲージ解読法

 

ボディ・ランゲージ解読法

ボディ・ランゲージ解読法

 

 

D・アーチャー著。

複数人が写った写真から、その人達の関係を読み解く本。

写真から非言語のメッセージを読み取り、その人達の関係性を判断します。

これは社会的知能と呼ばれ、誰でも持っているもの。

社会的知能に長けるには自分自身で問題をつくり解答していくことが必要です。

例えば、レストランの駐車場に1台のバイクがあり、その所有者をレストランの中から探して正解かどうかを見ます。

つまり、推理することで社会的知能を高めることが出来るのです。

 本書では、多くの写真が使われていて、問題形式になっています。

「写真の2人の関係性はどれか?①新婚②2年以上付き合っている③10年以上付き合っている」というような問題が沢山あります。

人を見抜きたい人にオススメの本です。

 

⑯自分を操る超集中力

 

自分を操る超集中力

自分を操る超集中力

 

 

メンタリストDaiGo著。

集中力を上げるためにどうすればいいのか、科学的に述べられていて、超ためになりました。

「体の水分が2%失われると集中力が一気に下がるため、1〜2時間にコップ1杯の水を飲むといい」といったことが書かれています。

瞑想でも集中力が上がることや、「25分作業して、5分休む」というポモドーロテクニックを使うと集中しやすい。

ポモドーロテクニックは実践しましたが、ブログを書くときに超集中出来ました。

時間が無いけど、集中して作業をしたい人に読んでほしい本です。

 

⑰金持ち父さん貧乏父さん

 

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 

 

ロバート・キヨサキ著。

金持ちになるためには、自分ポケットにお金を入れてくれる資産を持ちましょう。

お金のために働くのではなく、お金に働かせてお金を得ることが金持ちの秘訣だと述べた本です。

自分のポケットにお金を入れてくれるのが資産で、ポケットからお金を奪い取るのが負債です。

負債を持たないようにして、入ってくる収入から消費を抑え、投資に回すことでお金が増えていく。

投資というのは、広い意味で自分ヘの投資も含まれているのではないかと思います。

初めて読んだときは感銘を受け、自分に衝撃を与えた1冊でした。

お金持ちになりたい、どうしたらいいのか分からない方にオススメの本です。

 

⑱OPTION B〜逆境、レジリエンス、そして喜び〜

 

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び

 

 

シェリル・サンドバーグ、アダム・グラント著。

サンドバーグさんはFacebook最高執行責任者、「ORIGINALS」の著者アダム・グラントさんと共同で書いている本です。

サンドバーグさんは夫を亡くし、そんな辛い中でどう立ち直ったのかが書かれています。

OPTION B」とは次善の選択肢のこと。

最悪の事態が起こったときに大事なのは「次にどうするか」を考えることです。

逆境に陥ったときに立ち直りを妨げる3つのPがあります。それは自責化(Personalization)、普遍化(Pervasiveness)、永続化(Permanence)。

自責化とは「自分が悪いのだと思うこと」。

普遍化は「あるできごとが人生の全ての側面に影響すると思うこと」。

永続化は「ある出来事の余波がいつまでも続くと思うこと」。

これら3つを否定する形で、「全て自分の責任ではない、一つのことで全て悪くなったわけではない、この苦しみはずっとは続かない」と思うことが、立ち直りを早めるのです。

この考え方でサンドバーグさんは辛い出来事から立ち直ったのです。

人生で最悪の状況が起きた人に読んでほしい1冊。 

 

⑲赤を身につけるとなぜもてるのか?

 

赤を身につけるとなぜもてるのか?

赤を身につけるとなぜもてるのか?

 

 

タルマ・ローベル著。

赤の心理的効果を始め、香りや温度や空間による心理的効果を実験や研究で明らかにしている本です。

男性は赤を身に着けた女性を魅力的、セクシーだと感じる

しかし、これは平均的なレベルの女性の場合のみで、かなり美人な女性や平均以下の場合だと魅力度に影響はありませんでした。

女性は赤を身に着けた男性はセクシーだと感じ、社会的地位も高いと判断したという実験もあります。

他にも、温かい飲み物をあげると受け取った人はその人のことを穏やかで親切だと答えた実験や、人は物理的に温かいものを持つと人に対しても同じように感じてしまうといった実験もされています。

心理的効果が人にどのように影響するのか分かる1冊です。

心理学が好きで、色についても興味がある人にオススメ。

 

 

⑳心を操る超プロ メンタリストになる!

 

[新装版]心を操る超プロ メンタリストになる!

[新装版]心を操る超プロ メンタリストになる!

  • 作者: サイモン・ウィンスロップ,DaiGo
  • 出版社/メーカー: ヒカルランド
  • 発売日: 2017/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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サイモン・ウィンスロップ著、メンタリストのバイブル本

メンタリストとはどういうものか、必要な能力や技術を解説しています。

ここまでメンタリストについて書かれた本は他にありません。

メンタリストは、集中力直感力記憶力観察力嘘を見抜く能力催眠術リーディングに長けています。

人を操れるといっても過言ではないですし、対人関係においては常に有利に進めることができます。

日本ではメンタリストDaiGoが有名で、イギリスでは「メンタリズムの罠」の著者ダレン・ブラウンが名を広めています。

メンタリストになるには訓練が必要です。

日常から観察をする癖をつけたり、記憶術を学ぶといいでしょう。

メンタリストになりたい人や対人関係で優位に立ちたい人にオススメです。

 

㉑ぼくは愛を証明しようと思う

 

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

 

 

非モテな一人の男性が、恋愛工学に出会って次々に女性と関係を持っていくストーリー。

心理学のテクニックであるバックトラッキングエスセットミラーリングも出てきます。

タイムコンストレイントメソッドというテクニックもあり、これは「何時から〜があって、30分だけいい?」と時間が制限されていることを相手に伝えるテクニック。

こうすると、長く拘束されないことが分かるし、自分を忙しく見せれるというわけです。

小説としても面白い、恋愛のテクニック本といってもいいです。

マンガ化やドラマ化もされました。

女性にモテたいという男性必見の一冊です。

 

㉒頭が良くなる本

 

トニー・ブザン 頭がよくなる本 日本語第4版

トニー・ブザン 頭がよくなる本 日本語第4版

 

 

トニー・ブザン著。その名の通り、頭が良くなります。

主な内容は、記憶術マインドマップ

記憶術は、関連付けで覚える方法で、言葉を絵でイメージして、前後を関連させます。りんごと野球選手であれば、野球選手がりんごを投げているというイメージです。

これを単語間で続けていくと、単語複数個を数分で覚えること出来ます。

マインドマップとは、中心に1つのテーマを決めて、そのテーマに関連する事を中心から放射状に伸ばしていくことで多くのアイデアを生み出せるものです。

頭が良くなりたい人にオススメの本です。 

 

㉓やり抜く力〜GRIT〜

 

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

 

 

アンジェラ・ダックワース著。

情熱+粘り強さ=やり抜く力となる。

情熱とは自分のもっとも重要な目標に対して、興味を持ち続け、ひたむきに取り組むこと。

また、粘り強さとは困難や挫折を味わっても諦めずに努力を続けること。

才能と努力がスキルになり、スキルと努力が達成につながります

やり抜く力は内側と外側から成っており、内側というのは課題を持って、大きな目標と繋がっていることを認識し、達成に向けて努力を続けること。

外側というのは親、教師、メンター、友達がやり抜く力を伸ばすために重要な役割を果たすということ。

何かを成し遂げたい人にオススメの本です。

 

㉔マインドフルネス瞑想入門

 

~1日10分で自分を浄化する方法~マインドフルネス瞑想入門

~1日10分で自分を浄化する方法~マインドフルネス瞑想入門

 

 

吉田昌生著。

マインドフルネスとは、「気づき」という意味で、今この瞬間に集中して起こっていることをありのままに観察すること。

また、マインドフルネス瞑想とは、今ここに集中して、ありのままに観察をする瞑想のことです。

瞑想をすると、集中力・記憶力の向上や睡眠の質が上がるなど様々な効果があります。

マインドフルネス瞑想のやり方は、あぐらをかき、姿勢を伸ばして、鼻呼吸で4秒吸って6秒吐く、という流れです。

目を閉じるか閉じないかは、どちらでもOK。

瞑想すると注意が色んな考えに反れていきますので、呼吸を数えることに意識を集中してみるとやりやすいです。

まずは1日1分からでもいいので、始めてみて時間を伸ばしていくといいでしょう。

集中力が足りてない人や、睡眠の質を上げたい人にオススメの本です。

 

㉕心理戦で絶対に負けない本

 

 

内藤諠人、伊東明著。

心理戦で使うローボールテクニックドアインザフェイスなどの心理テクニックが満載の本です。

他人の心を読み解くプロファイリングや、簡単に使えるテクニックが豊富で、そのテクニックを相手が使ってきたときに封じるワザも紹介されています。

心理学をベースにしていて、使えるものもありますが、効果が出るかは保障ありません。

心理学が大好きで、心理テクニックの種類を知りたい人にオススメです。

 

 

㉖よく眠るための科学が教える10の秘密

 

よく眠るための科学が教える10の秘密

よく眠るための科学が教える10の秘密

 

 

リチャード・ワイズマン著。

睡眠を科学で解説している本です。

睡眠の質の上げ方はもちろん、夢によって問題を解決する方法も載っています。

ある晩フラワーショップを経営する夢を見た女性はメッセージを確信に変えました。

その後、花屋を開き、アカデミー賞などのアレンジメントを依頼されるまでになったそうです。

このように夢には不思議な力があるんですね。

自分が抱えている問題を具体的に書き出し、自分の夢が問題解決に役立ったか評価してもらうと、参加者の半数が自分の問題について夢を見て、その7割が夢の中で解決法を見つけたと答えた、という実験も載っています。

夢で問題を解決したい人にオススメの本です。

 

㉗ザ・マインドマップ

 

新版 ザ・マインドマップ(R)

新版 ザ・マインドマップ(R)

 

 

トニー・ブザン著。

マインドマップについて書かれた本です。

中心に1つのテーマを置き、そこから放射状に連想する言葉を入れる。

すると、無限に言葉が広がっていき、アイデアを出しやすくなる。これをマインドマップと呼んでいます。

絵や色を使って自由に描けるので、記憶に残りやすい特徴があります。

紙一枚にしか描けないことや、ツリー構造にしか描けないという制約があることで、気軽に素早く書けるのも特徴の1つ。

一枚で収まるように書くので、一望性が確保でき、全体を眺めることが出来ます。

イデアで革命を起こしたい人にオススメの1冊。

 

 

コールド・リーディング

 

コールド・リーディング―人の心を一瞬でつかむ技術

コールド・リーディング―人の心を一瞬でつかむ技術

 

 

イアン・ローランド著。

コールドリーディングとは事前の情報無しで相手のことをさも知っているかのように話す話術のこと。

本書はコールドリーディングの本の中でも、かなり詳細に書かれています。

例えば、虹色の戦略(The Rainbow Ruse)は相手の性格について対極した2つのことを述べるものです。

「あなたはとても思いやりがありますが、時として利己的な傾向を見ることもあります」

こう言われると、大体は当たってしまいますね。

誰にでも2面性は存在するからです。

バーナム・ステートメントは大多数の人が「自分のこと」と思う一般的な事を述べる方法。

「あなたは独立心が高く、独自の考えを持っています。」

誰でも当てはまるようなことを言ってさも自分にだけ当てはまると思わせます。

コールドリーディングは占い師がよく使い、当てられているのは答えさせられているからです。

占い師になりたい人にオススメの本。

 

㉙FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学

 

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)

 

 

ジョー・ナヴァロ、マーヴィンカーリンズ著。

その人がどう感じてるのか、しぐさから解き明かします

体全体、手、足、顔の動きがどんな感情を示しているのか写真で解説しています。

著者のジョー・ナヴァロさんは、FBIスパイ防止活動特別捜査官で大学やFBIで非常勤講師を勤めており、信憑性は高いのではないかと思っています。

FBI捜査官になりたい人にオススメの本です。

 

 

㉚暴かれる嘘

 

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

暴かれる嘘―虚偽を見破る対人学

 

 

ポール・エクマン著。

著書は「表情分析入門」、微表情研究のスペシャリストです。

嘘について解説している本で、ことば、声、身体から嘘を見抜く手掛かりや嘘に関する研究、嘘について全般的に述べられています。

少々専門的な内容かもしれません。

嘘を見抜きたい人にオススメの本です。

 

 

㉛顔は口ほどに嘘をつく

 

顔は口ほどに嘘をつく

顔は口ほどに嘘をつく

 

 

ポール・エクマン著。

これまた嘘に関する本、と思いきや微表情に関する本でした。

「表情分析入門」よりは専門的ではないですが、微表情に関する事例を交えながら、微表情のことを学べます。

女性の微表情写真もいくつか載っているので、自分で練習することも可能です。

しかし、微表情を見分けるようになるには、かなりの訓練が必要になるようです。

 

㉜とっても恐い心理学 相手の隠しごとを丸ハダカにする方法

 

とっても恐い心理学 相手の隠しごとを丸ハダカにする方法

とっても恐い心理学 相手の隠しごとを丸ハダカにする方法

 

 

デビッド・J・リーバーマン著。

相手の反応を見て、嘘を暴いていくテクニックが満載の本。

相手に問題をほのめかして反応を見ることが本書の肝です。

例えば、会社の備品を盗んでいる人に「最近会社の備品を盗んでいる人がいるんだが、そういうことをなくすにはどうすればいいか、何か考えはあるかな?」と質問します。

言われた相手の反応を見て、もし相手が話題に関心を示してきたり、質問をしてきたら、その人はシロである。

このテクニックはマインドリーダーと呼ばれています。

他にも猫に鈴2つの反応というテクニックが沢山載っています。

周りに疑わしい人がいる人にオススメかと思います。

 

㉝ポジティブワード

 

ポジティブ・ワード

ポジティブ・ワード

 

 

メンタリストDaiGo著。

誰もやらなかったことをすると、

最初はおかしいと批判される。

しかし、それで成果を挙げれば、

みんな真似をして、そのおかしなことが常識になる。

常識はおかしな人たちがつくったものなのだ。

だからあなたも他人と違うことを恐れる必要はない。

いつかあなたの真似を

皆がするようになるかもしれないのだから。

 DaiGoさんの言葉がたくさん載っていて、解説までついています。

どうして毎日続けられないのか、どうして変化が怖いのか、科学、心理学の観点から解説しています。

スーパーポジティブになれる本ですので、スーパーネガティブな人にオススメします。

 

㉞多動力

 

多動力 (NewsPicks Book)

多動力 (NewsPicks Book)

 

 

堀江貴文著。

多動力が必要とされる時代で、どう行動すれば良いか述べた本です。

読んで印象に残った言葉を紹介します。

飽きっぽい人ほど成長する

「飽きる」ということは何もネガティブなことではない。

飽きるというのは、慣れて、余裕が出たということだ。

大事なことは、飽きたらすぐに捨てることだ。 

物事にすぐ飽きるというのは、悪いことではありません。

いろんなものに手を出して、飽きていくと、いずれ点と点が結ばれて線になる場合があります。

関わった物事がどこかで役に立つということもあり得るわけです。

また物事を始めるのに、見切り発車でも構わないと述べています。

まずは動くことが大事で、それから徐々に修正を加えていけばいい。

ホリエモンが好きな人にオススメの本です。

 

 

㉟すべてが最悪の状況に思えるときの心理学

 

すべてが最悪の状況に思えるときの心理学―AQ逆境指数

すべてが最悪の状況に思えるときの心理学―AQ逆境指数

 

 

ポール・G・ストルツ著。

最悪の状況からどう立ち直るのかを教えてくれる本です。

AQ(逆境指数)を理解し、高めることで、逆境を克服して苦難を耐え抜く力を向上できます。

18冊目に紹介したOPTION Bと同じく、逆境を耐え抜くための考え方と同じですね。(全て自分の責任ではない、一つのことで全て悪くなったわけではない、この苦しみはずっとは続かない)。

現在、最悪の状況である人にオススメしたい本です。 

 

㊱GIVE&TAKE

 

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 (単行本)

 

 

アダム・グラント著。

世の中には3タイプの人がいます。

  • ギバー(人に惜しみなく与える人)
  • イカ(自分の利益を優先させる人)
  • マッチャー(損得のバランスを考える人)

成功を収める人はギバーであると述べています。

頼り合うことは多くの人のスキルを大きな利益のために活用する手段だと考えます。

利己心と思いやりの両方を持って、活動すれば成功しやすい。

他者思考を心掛けてギバーになりましょう。

本書はテイカーの人に読んでいただきたい。

 

㊲WILLPOWER 意志力の科学

 

WILLPOWER 意志力の科学

WILLPOWER 意志力の科学

 

 

ロイ・バウマイスター著。

心理学者として世界で最も研究結果の引用が多く、大きな影響力を持つ著者です。

ロイさんは実験研究によって、人には「意志力」があると示しました。

意志力は自己コントロール能力のこと。

例えば、仕事から疲れて帰るときに、コンビニで甘いものを買ってしまうことがあります。

意志力が弱まると刺激や誘惑に対して弱くなるため、つい甘いものを買ってしまうのです。

しかし、意志力はグルコースを摂ることで回復します。

ナッツ系を食べると回復しやすいそうです。

また、意志力は以下の方法で鍛えることも可能と研究で示されました。

  • 話し方を変えてみる
  • 姿勢に気を付ける
  • 普段何気なくしている作業を利き手とは逆の手で行う

会社帰りにコンビニでついつい甘いものを買ってしまう人にオススメの1冊です。

 

㊳習慣の力

 

習慣の力

習慣の力

 

 

チャールズデュヒッグ著。

習慣の力のすごさが分かる本で、習慣化する方法も載っています。

習慣のループと呼ばれるものがあります。

きっかけ→②ルーチン→③報酬の流れで習慣をつくります。

きっかけはどの習慣を使うか伝える引き金、ルーチンはきっかけに反応して起こる思考や行動、報酬はある具体的なループを将来のために記憶に残すかどうか、脳が判断することに役に立ちます。

3つの流れを続けていくと、無意識に起こせるようになります。

習慣を変えたい場合は、ルーチンの部分だけ何か別のものに変えましょう。

続けるコツとして、小さく試していくといいです(1日1回の腹筋など)。

物事を長く続けられない人、習慣化したい人にオススメの本です。

 

 

以上、心理学のオススメ本38選でした!

興味を持った本は是非読んでみて下さい!

 

 

おすすめの睡眠本【5冊厳選】!!せめて1冊は読んでおきたい本を紹介


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睡眠欲は人間の3大欲求の1つでもあり、睡眠は健康に生きていく上で欠かせない要素です。睡眠がいかに大切か睡眠の本を1冊読めば分かるはずです。

今回は睡眠の質を高めたいと思い、私が買って読んだ睡眠の本で良かったなと思うものを厳選して5冊ご紹介します。

 

SLEEP 

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術

 

全米人気No.1の睡眠法を収録した本です。睡眠不足の影響、カフェインについて、寝る前の行動など、ともかく睡眠の質を上げるためのあらゆる方法を網羅しているといっても過言ではない、そんな睡眠本です。 

 

 

 

 

スタンフォード式最高の睡眠

 

 

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

 

スタンフォード大学の最新研究結果をまとめた本です。入眠後の90分さえ質が良ければ、睡眠全体が良くなる。睡眠の鍵は入浴にある。といった、睡眠の質を上げる新しい見方が述べられているなと思った本でした。

質を上げるならむしろこの1冊だけでもいいのではないかと思いましたが、睡眠に関する知識を知りたいなら他の本と合わせて読むことをおすすめします。

 

この本についての記事

 

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スリープ・レボリューション

 

 

ハフィントンポスト創設者でもある、アリアナ・ハフィントン著の科学的に検証された結果が詰め込まれている睡眠本です。睡眠に関する様々な実験で分かったことを、睡眠による事故等の歴史を交えて、述べられています。参考文献も豊富で、おすすめの瞑想アプリまで書かれています。

 

この本についての記事

 

dreamrich.hatenablog.com

 

 

 

よく眠るための科学が教える10の秘密 

 

 

よく眠るための科学が教える10の秘密

よく眠るための科学が教える10の秘密

 

 有名な心理学教授のリチャードワイズマン博士による著書。「その科学が成功を決める」などで有名ですが、睡眠に関して書いている本書は睡眠を少し違った見方から、質を上げる方法、夢の効果まで述べられています。夢が問題を解決するという部分はとても印象に残っています。睡眠に関して、とても面白く書かれているので、睡眠に関する雑学のような本だと思いました。

 

ブレイン・バイブル

 

 

ブレイン・バイブル

ブレイン・バイブル

 

 

 こちらは脳を最大限に使うには、どうすればいいのかが、食事や運動、社会的つながり、学習、そして睡眠の面から述べられています。その中で睡眠に関して述べられているんですが、睡眠が脳にどのように作用するか、専門的な知識が述べられていて、「へぇ〜」となるような本です。本書はかなり専門用語も出てきますが、きちんと解説されているので、そこまで読みにくくはないです。この本自体がかなりの良書だと思います。買うかどうかはあなた次第です。

 

この本についての記事

 

dreamrich.hatenablog.com

 

この中で最も読んでほしい本

それはブレインバイブルです!なぜなら、睡眠に関しては1章しか述べられていないのですが、この部分を読むだけでも睡眠が脳に与える影響について分かり、質を上げることも可能だからです。そして、脳力を上げる他の要素も専門的に読みやすく述べられているので、この本は読んでおいて損はないです。

読むかどうかはあなた次第ですが。

 

 

 

【PRE−SUASION】プリスエージョン 影響力と説得のための革命的瞬間 要約と感想 ロバート・チャルディーニ著

 


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心理学では超有名な本「影響力の武器」の著者ロバート・チャルディーニさんが33年ぶりに書いた本「PRE-SUASION 影響力と説得のための革命的瞬間」が売ってあり速攻買いましたwまぁ発売日は2017年の12月ですが、一度読んでおいたほうがいいおすすめ本です!

 

「PRE-SUASION(プリスエージョン)」は注釈含めて500ページ近くある分厚い本です。今回はその要約と感想になります!また、今の時代は手っ取り早く知りたいという人が多いと思われるので、思い切ってまとめから入ります(笑)

 

 

 

まとめ

説得の下準備(プリスエージョン)としては注意を引くことが重要です。相手の注意を説得したいものに向けて他のものを見えなくすることで、メッセージを受け取りやすくなります。また、元から注目を集めるもの(性的なものなど)を使うのも有効です。

 

相手を説得するために、「影響力の武器」では、6つの要素を取り上げました。「社会的影響力の主要動機モデル」では、その使い方も紹介してあります。今回は7つ目の武器として「まとまり」が登場し、一緒に存在すること活動することが強力な説得の武器になり得ることが分かりました。

 

 

何はともあれ相手を説得したいなら、まずは相手と親密な関係を築くことが近道だと思いました。自己開示の質問で仲良くなり、その上で相手の注意をうまくそらすことができれば説得の成功率は高くなると思います。

 

プリスエージョンとは?

プリスエージョンとは、下準備のことで、受け手がメッセージに会う前からそれを受け入れる気にさせる行為のことです。最初に提示するものが、次に提示するものへの相手の受け止め方を変えます。

 

Persuasion(説得)をもじって、PRE(前)+SUASION(勧告、説得)でPRE-SUASIONということですね。なるほど。チャルディーニさんによる造語のようです。

 

特権的瞬間

下準備としての行動が相手の心に生み出す、その時の受け入れ気分というのが存在します。例えば、相手がイライラしてるときは、要求を受け入れてくれ難いでしょう。しかし、いいことがあった人に要求した場合は、受け入れてくれる可能性も高まります。

 

ものにはそれを受け入れやすくなる頼み時があるということですね。ナンパでも、女の子のテンションが高いときは、受け入れてくれるかもしれないでしょう。

 

提示しようとしている内容を相手が受け入れやすくなる最初のステップはこの本では「オープナー」と呼んでいます。その働きは説得のプロセスをスタートさせることです。

 

特権的瞬間は提案の力が最大になり、同意得やすいです。特権的瞬間で重要なのが、説得の際に注意を引いていたかどうかです。

 

ショピングモールなどで、調査員が「少しお時間よろしいでしょうか」と言って、協力してくれた人は29%でした。次に下準備的なオープナーで「あなたは人助けができるタイプですか?」と言うと相手は少し考え、「ええ」と答えました。特権的瞬間で、自分は人助けができるんだと確認し、認めたのです。結果は77.3%の協力を得られました。

 

この結果からある状況で人の選択を左右する要因は、決定の段階でその人の注意を引いていたものであることが分かりました。

 

また、この実験では「あなたは冒険心のあるタイプですか?」と尋ねても、相手に商品を試す意欲を湧かせられることができると分かりました。「新しいことを試すのが好きですか?」と付け加えるだけでも、客の連絡先を教えてもらえる確率が33%から、75.7%に上がりました。

 

説得力が増す特権的瞬間の続く間、ものの見方を狭められた人は、その見方と合致する要請に対してとても無防備になるからです。-本書 第2章 p39より

 

「あなたは人助けができるタイプですか?」と尋ねられたとき、人助けができない理由を探すのではなく、「自分は人助けができるよな?」と肯定してしまいます。ある可能性が正しいか判断するときに、反証ではなく確証を探してしまうというものを肯定的検証方略といいます。

 

注意を方向づけてしまうと、他のものを見えなくしてしまうのです。何かに注意をするときは、他の注意を失ってしまいます。

 

その人の注意を何かに向けさせるのは、その何かの重要性を強めることになります。注意してしまうと、それを重要だと思ってしまうのですね。

 

家具を扱うオンラインショップのサイトの背景をふわふわした雲にしたとき、サイトの訪問者は快適さを高く求めていました。背景を硬貨にしたところ、価格を高く重要視するようになったのです。

 

背景を見るのに、ほぼ意識はしていません。無意識のうちに背景から、商品に対して何を求めるか決めさせられていたのでしょう。意識していないために背景をつまらないともなんとも感じなかったのです。

 

注意を向けることが説得において有効ですが、万能ではないようです。注意から利益を得るためには他のものを意識させないことです。 

 

注目されるものは、重要なものだと見なされもすると結論付けられます。

 

ある列待ちの実験では、列を譲ってほしいと言って謝礼金の額を上げていくと承諾率が上がりました。しかし、ほとんど人が謝礼を受け取らなかったのです。謝礼の額を増やすと列は譲ってもらえるが、受け取る割合は高まりませんでした。謝礼が同意を促したのは、列を譲ってほしいという切実さに注意が向かったためでした。一方、金額の増加が示していたのは、依頼する側の困り具合がそれだけ切実であったということでした。

 

金額が高くなるにつれて、相手は相当困っているんだなと思わせたのでしょうね。

 

目立つものは重要、注意するものは重要と考えられるため、その注意が受け手に下準備として働き、受けてはメッセージを処理する前に、それを受け入れやすくなります。

 

元から注目を集めるものがあります。

  • 性的なもの(誘引要素)
  • 身の危険を感じさせるもの(誘引要素)
  • 自分と関係しているもの(磁力要素)
  • 未完了のもの(磁力要素)
  • ミステリアスなもの

例えば、性的なポスターやタバコでやられた肺のポスターなどですね。それらを見るだけで注目してしまい、メッセージを受け取りやすくなります。

 

自分に関係しているもの、名前が同じだとか、誕生日の数字があるとつい見てしまいます。未完了のものとして、ツァイガルニク効果があります。レストランの店員が客のメニューを覚えていますが、料理を運び終えた途端、そのことについて忘れてしまうというものです。未完了のものは覚えやすいということです。

 

ミステリアスなものとして、ある授業の講義で初めに問題を提示しておくと、学生が授業を聞きやすくなるという実例があります。最初に謎を提示することが注目を集めるのですね。

 

注意を向けるためのオープナーと、それに関連したものの結びつきの強さで下準備の効果が高まります。その結びつきは構築することができます。パブロフの犬では、ベルと餌を結びつけて、自発的に食べるという行為を起こさせました。 

 

影響力の6つの武器

同意を得るために、「影響力の武器」では、6つの概念があるのと述べられました。返報性好意社会的証明権威希少性一貫性です。

 

影響力の武器について

 

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この6つの武器を応用した「社会的影響力の主要動機モデル」というものがあります。

6つの武器をどんなタイミング、順番で使えば効果が高いのか、示しています。

 

第一段階は、良い関係を育むために返報性好意を使います。メッセージの送り手を好ましく思うと、送り手自身も好ましく思うようになるようです。有意義で意外性のある、得別に用意されたものを与えて、共通点を探し、相手を褒めます。これで親密関係を築きます。友達からお菓子を1つ貰うより、2つ貰うほうが意外性があります。また、ダイエットをしている人には、糖質オフのお菓子のほうが特別に用意されたものであると感じます。

 

つまり、糖尿病で甘いものが好きな人に、砂糖を使っていないお菓子を1つではなく2つ以上与えることで返報性の力を最大限に使うことができます。特に何かを必要だと感じている人には、この有意義で、意外性のある特別な贈り物は強くお返しへの義務を感じさせてしまうのです。友達へのプレゼントは、有意義性、意外性、特別性の3つを取り入れて考えてみるといいでしょう。

 

第二段階は、相手にその決定を下すのが、賢明な選択と思わせなければなりません。ここでは、社会的証明権威を使います。多くの人がそうしていたり、専門家から好評であれば賢明な選択だと思うでしょう。

 

第三段階は、行動するための動機をつけます。ここでは、一貫性希少を使います。自分が言った発言を思い出させたり、失ってしまったらもう戻らないものについて考えさせるのがいいでしょう。

 

これが社会的的影響力の主要動機モデルです。自分なりにアレンジして、場面によって応用すると説得の効果が高まります。

 

 

7つ目の武器「まとまり」

著者のチャルディーニさんは、影響力を与える要素として、7つ目の武器を見つけていました。本書「プリスエージョン」では、その、7つ目の武器である「まとまり」について紹介されています。

 

まとまりとは、その言葉通り一緒に存在すること一緒に活動をすることです。一緒に活動をすれば、当然好意も生まれてきます。お互いに似た行動をしているため、類似性が好意に転換します。

 

興味深い研究として、同じリズムを刻んだ人たちは49%が自分の時間を削り、パートナーを助けたことです。音楽には互いに協調できるという利点があります。ライブやコンサートでも、一緒に盛り上がった人たちと仲良くなれるのにも納得がいきます。

 

クラブでのナンパは特に同じ空間、同じ音楽を聞くので、成功率は高いでしょうが、やはりそこにいる人たちの中でもイケメンが勝つみたいです。

 

恋愛であれば、好きな子とドライブ中に音楽を聞くのが、有効だと思います。

 

お返しのやり取り

返報性の原理は、相手から何かをしてもらったらそれを返さなければならないと思う心理的効果です。

 

実験では、男女2人組に交互に相手へ質問させます。お互いに自己開示をさせたのです。個人的な情報を知ることによって、45分足らずで2人は恋をさせてしまうほどに、仲良くなりました。また、結婚にいたったペアもいたそうです。この自己開示のやり取り中は「一緒に活動」しています。これがまとまりの強力な力です。

 

説得を永続化させる

説得を永続化させるにはどうすればよいのでしょうか?それは、その人が自発的に行動するように仕組むことです。診療の前日に患者に電話をして、予約を念押ししたところすっぽかしが3.5%減りました。つまりは、「一貫性」と「コミットメント」です。

自ら「私はこうします」と言うだけで、「あんなこと言っちゃったしなぁ」と思い、自分の発言に責任をとろうとするのです。

 

というわけで、普通ならここからまとめですが、まとめを読みたい方はページトップへ。

 

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

 

 

 

【心を操る超プロ メンタリストになる!】〜メンタリストのなり方〜 



メンタリストは観察力、記憶力、洞察力、直感力に優れています。これらを鍛えていくことで、日常生活で人間関係に良い結果をもたらします。例えば、恋人の細かな部分を観察し、記憶すれば、「眉変えた?」と小さな変化に気づき、相手も好意的になります。

メンタリストDaiGoのバイブルでもある「心を操る超プロ メンタリストになる!」からメンタリストになるには何が必要か探っていきます。

 

  

 

集中力と直感力

ストレスを緩和し、集中力を得るためにやるべきことは瞑想をすること。瞑想によって、脳への血流も良くし、記憶力も高まる。また呼吸法も大切であると述べている。

ある程度の期間、瞑想をしていると頭がすっきりして、物事に集中できるようになり、よく覚えていられる。観察力にもつながる。

 

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記憶力

 

記憶する方法として、

  • イメージし、関連させる。
  • 記憶の宮殿を使う。

ことが、記憶する手助けになる。

 

イメージと結びつけるというのは、例えば、犬、猫、机、空、バナナ、、、といった無作為な単語を20個覚えようとするときに、その単語の絵をイメージする。そして、次の単語と関連させる。「犬が猫と戯れている」イメージをする、といった具合である。これをどんどん隣接する単語同士でやっていくと、かなり覚えていることが実感できる。

 

次に記憶の宮殿(メモリーパレス)を使う方法。自分の家でも、創造した家でもいい。例えば、ペンキ、ハケ、シャベル、土、カナヅチを買わなければいけないとき、玄関にペンキが撒き散らされているところを想像する。次に廊下を歩くと、ハケが勝手に踊っている。という具合にある場所に記憶したいものを配置する。すると、ものすごく覚えられる。

 

これらの記憶法は実際にやってみてほしい。ほんとにすごく覚えられる。

 

 

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観察力

観察力を一言で言うなら、

「五感を使って、目の前にあるものからストーリーを推理する。」ことだ。

観察とは、ただ見るだけではない。

 観察(かんさつ、英: observation)とは、対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て、その変化を記録すること。どれだけその変化を見つけられるかが重要である。

wikipediaより引用

 観察力を鍛えるには

  • 1枚の写真を見て、できるだけ多くの要素を捉える。
  • 目の前の人の服装、髪型、顔、しぐさ、表情を観察する。

その人が何の職業なのか、推理してみるといいだろう。スーツを着ていてどこに皺がついているか、何を身に着けているか、体つきはどうかなど観察から推理をする。

分かりやすいのが、保育士で髪をツインテールやポニーテールにして、したはジャージを着て、靴は動きやすいものを履いている。

 

また、顔の微表情はかなり頼りになる。微表情は主に6つあり、驚き恐怖嫌悪怒り幸福悲しみである。だたし、微表情は一瞬しか表れないので、読み取るには相当な訓練が必要になる。微表情についてはポールエクマンの「表情分析入門」を読むのがいい。また、ポールエクマンのサイトで微表情を読み取るテストをするのもいい。

 

 

 

嘘を見抜く

 この本で嘘を見抜く方法として書かれているのは、主に相手の言動から読み取る方法である。しかし、嘘を見抜く際は、一つの手がかりだけでなく、複数の手がかりをもとに嘘かどうかを判断しなければならない。これが注意すべき点である。

  • 返答の長さ
  • 声のトーン
  • 体の動き
  • 目の動き

である。

返答の長さとは、相手に質問をしたときに、答えるまでが長いほど考えているということ。考えているということは、嘘の情報を作り上げているということになる。

 

声のトーンはそれまで、テンションが低い感じで話していたのに、急に高くなったり、今までとは違うトーンで話し始めたときである。これも何か引っかかる点が相手にあったと思っても良い。

 

体の動きにもたくさんあるが、まず、嘘をつこうとしている人は空間を大きく占領しない。身振りを大きくしないのである。明らかに緊張して、体が固くなっているからだ。

 

目の動きは、アイアクセシングキューと呼ばれるものでNLPの理論の一部である。相手がを見たときは情報を作り上げているを見たときは過去の記憶にアクセスしていると判断できる。これは、海外ドラマ「THE MENTALIST」でパトリック・ジェーンが実際に使っていて、容疑者の嘘をいとも簡単に暴いている。現実では、中々使うのは難しいかもしれないが、相手が右と左のどちらに、創造と想起を設定しているか、簡単な質問で明らかにしておくといいだろう。例えば、「昨日の夜は何を食べた?」と聞いて、右を向けば相手は右に過去の記憶を設定している。これは無意識である。

 

 

 

優位に立つ

相手より優位に立つには「自信」が最も必要である。人は自信のある人に惹かれる。自信は姿勢や態度にも表れるため、自信がある人は歩き方や振る舞い方がまず違う。では、自信がない人はどうすればいいのか。それには「チャネリング」がおすすめである。

チャネリング」は心の中で有名人を思い浮かべて、その人の振る舞いや喋り方を取り入れる。ものまねだとあからさま過ぎるので、その有名人のいいとこを自分なりに活かそう。こうすると、自信があるふりをすることができる。ふりだけでも十分相手に与える印象は違う。

 

人の注意を引くためにパトリック・ジェーンは、握手の際に人差し指で相手の手首に触れる。これをすると、強い反応を引き起こす。対象者が驚く方法で握手をして、混乱させることで、優位に立つ。

 

 

催眠術

催眠術中はかけられた人は自由意志を持っている。対象者は意識がはっきりしていて話も聞くことができる。催眠術は本物で、催眠術は「集中」なのである。映画に夢中になっているときも「催眠状態」になる。催眠術は悪魔祓いが起源になっている。ここでは、催眠術については詳しく述べない。催眠術について知りたいなら、ミルトン・エリクソンの書籍がおすすめである。

 

 

 

リーディング

最後に占い師も使うリーディング技術。

リーディングには、「コールドリーディング」と「ホットリーディング」がある。

コールドリーディングは「相手に関する事前情報無しで相手を読むこと」で、ホットリーディングは「相手に関する事前情報有りで相手を読むこと」である。

 

メンタリストは初めて合う相手を一瞬で読み取ってしまう。服、靴、態度、喋り方、香りなどを観察して、相手がどんな性格か職業は?といったことを暴いてしまう。観察の部分で述べたが、それに加えて、コールドリーディングを使う。「あなたは内向的で、一人でいるほうが好きですね?」といったようにまるで相手の友達であるかのように、知っていると思わせる。

 

コールドリーディングで有名な一つとして、「バーナム効果」がある。「あなたは時々不安になることがあります。」誰にでも当てはまるようなことを言って、当てていると思わせるものだ。人は誰かが言ったことと自分の人生を結びつけたがる性質がある

 

リーディングをする際に相手がどんな分野に興味を持っているか知ることも必要だ。

READ ME」の頭文字から、Rは恋愛(ロマンス)と性。Eは教育(エデュケーション)、Aは野心(アンビシャス)、Dは目的地(ディスティネーション)、Mは金銭(マネー)、Eは活力(エナジー)と健康。

 

例えば、老後なら健康に気を使うだろう。

子供がいるならお金と教育、若いなら恋愛、というふうにそれぞれの年代で悩んでいることや興味あることが違ってくる。これを覚えておくと、リーディングの際に役に立つ。

 

 

 

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まとめ

メンタリストになるために、集中力と直感力、記憶力、観察力、嘘を見抜く技術、優位に立つこと、催眠術、リーディング、これらの技術が総合的な必要なことが分かった。これらができるようになるまで、相当な訓練を要するだろうが、一つ一つ身につけていけばいい。まずは、観察力を鍛えるために常に意識して物事を見る、というふうに。

 

観察力や記憶力、嘘を見抜く技術なら、日常でも役に立つので、これらをまず身につけていくべきだと思う。

 

最後に、「THE MENTALIST」を見ることをおすすめする。メンタリストが主人公で容疑者がどこで嘘をついているか見抜く訓練になって面白いです。

Amazonプライムビデオなら月額400円でシーズン1〜シーズン7全て見放題なので、おすすめです。

 

それでは、メンタリストになる訓練を今すぐ始めていきましょう!

 

 

[新装版]心を操る超プロ メンタリストになる!

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  • 作者: サイモン・ウィンスロップ,DaiGo
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「赤を身につけるとなぜもてるのか?」まとめ タルマ・ローベル著 


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赤を身につけた異性を見ると、魅力的に見える。情熱の赤と言いますが、写真の薔薇はとても綺麗で、見とれてしまいますね。

 

今回は表紙から赤い心理学の本を読んでみました。


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「赤を身につけるとなぜもてるのか?」この本は温度や手触り、人が感じる重さ、色、光、空間、匂いなどが無意識に人に与える影響を実験をもとに述べられています。

 

タイトルの通り、赤が人に与える影響が主ですが、本書の中でも特に面白いなと思った3つを紹介しましょう。もちろん、赤についても紹介します。

 

 

温度が与える影響


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はじめに温度について述べられています。

 

被験者の半分にホットコーヒーを、もう半分にアイスコーヒーを持たせ、「A」という架空の人物の評価をさせた。

 

すると、ホットコーヒーを持った被験者達は「A」を穏やか、親切だと答えた。アイスコーヒーを持った被験者は「A」をやさしくなく、怒りっぽくて、利己的だと評価した。

 

人は物理的に暖かいものを持つと、人に対しても同じように感じる。

 

また、コンピュータ3体と人1人でトス回しをした実験で、一方のグループは人にパスが回るようにし、もう一方のグループは人にパスが回らないようにした。

 

終わったあと、ホットコーヒー、温かいスープ、リンゴ、クラッカー、よく冷えたコーラの中で欲しいものを評価させた。

 

すると、パスが来なかった人は、来た人に比べて温かいものを好む傾向があった。

 

温かさには孤独のつらさを癒やす効果があるという結論を出した。

 

また、パソコン上のゲームで仲間外れにされると、実際に指の温度も下がっていた。温かい飲み物を持つと回復した。

 

実践する

 

  • デートや交渉のときは相手に温かい物をもたせたり、温かい飲み物を飲ませてみる。
  • 会議やパーティーでは部屋を暖かくしておく。

 

 

 

 

赤を身につけるとモテる

 
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次にこの本で主役となる赤についてです。

 

女性は赤を身に着けた男性をセクシーだと感じ、セックスしたくなるようです。

 

100%だと言えませんが、効果は確かにあるようです。

 

女性と赤

実験では、赤を背景に写真を撮った女性と緑を背景に撮った女性では、赤を背景にした女性のほうが魅力的だと男性は評価した。

 

これが容姿が平均以下の女性と、非常に魅力的な女性の場合ではどうか。

 

魅力的な女性は背景がどちらの色でも、平均以下の女性よりセクシーだと評価された。性的行為をしたいとも思われた。

 

この場合、赤は魅力度には影響がなかったが、性的欲求の強さに影響を及ぼしたのである。

 

また、赤色が魅力度に影響を及ぼすのは平均レベルの女性のみだと分かった。

 

平均以下の女性の場合、背景が緑より赤のほうが男性に強い性的欲求を感じさせるが、魅力度に影響はなかった。

 

男性と赤

では、男性が赤を身につけるとどうなるか。

 

赤、白、グレーの背景の男性を女性に見せると、赤の背景の男性が1番魅力的とみなし、強い性的欲求を感じさせた。

 

Tシャツの色を緑と赤で比べた場合も、赤のほうが魅力的でセクシーだと答えた。

 

また、グレーのシャツより、赤色のシャツを着た男性を地位が高く、将来成功する潜在能力が大きいと判断した。

 

異性を惹きつけたい場合は赤を身に着けてみよう。

 

 

いい匂いの影響

 
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最後に匂いの影響についてです。

 

実験では、ショッピングモール内の様々な場所で通行人に声をかけ、1ドル札をくずしてほしいと頼んだ。

 

ベーカリーショップやコーヒーショップの前、洋服店で声をかけた。

 

すると、いい香りのする場所で声をかけられた人のほうが、両替に応じるケースが多かった。

 

また、若い男性がショッピングモール内の若い女性に声をかけ、電話番号を教えてと頼んだ。女性たちが電話番号教えた割合は、やはりいい香りのする場所のほうが大きかった。

 

臭い匂いがする人だと確かに近づきたくありませんよね。男性が女性に声をかける場合は香水をしている人が多いようです。特にナンパ師は香りも操っているでしょう。

 

香りで異性を誘惑してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

まとめ

  • ホットコーヒーを持って、架空の人物を評価させると、穏やか、親切だと答えた。人は温かいものを持つと、人にも同じように感じる傾向がある。
  • 赤を身に着けた女性は男性にセクシーで性行為をしたいと思わせる。
  • 平均以下の女性の場合は赤は魅力度に影響は無く、性的欲求に強く影響する。
  • いい匂いの場所では、交渉が成功する確率が上がる。女性が電話番号を教えてくれる確率が上がる。

 

 

 

 

 

赤を身につけるとなぜもてるのか?

赤を身につけるとなぜもてるのか?

 

 

心理学のおすすめ本とメンタリスト向けの本〜私が読んでとっておきたいと思った本を紹介〜


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私は読書が好きなのですが、特に心理学系の本を好んで読みます。メンタリストのように、人の心を仕草や表情から推測できれば、楽しいだろうなと思いながら知識を吸収しています。

 

最近では海外ドラマ「THE MENTALIST」にハマっています。主人公のパトリック・ジェーンが相手のしぐさや言葉などから、犯人を推理していくという、とても面白いドラマです。このドラマの記事も近々書きますのでお楽しみに。興味ある方はぜひ、見てみてください。

 

今回はメンタリストのように人の心を読めるようになりたい方や心理学に興味がある方に、私が読んでとてもためになった心理学の本を紹介します。

 

 

 

 

メンタリストになりたい方

 

ボディランゲージ解読法


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「ボディランゲージ解読法」

D・アーチャー著 244P

少し大きめの本です。次の画像のように写真から関係性を求める問題が多く載っており、それを解説する形で文が書かれています。この本で、人々に関する正確な解釈を生み出す能力である「社会的知能」を養うことができます。

 
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このように人物の関係について問われる。男の子の父親はどちらか?

 

 

 

 

 

 

上の写真の場合、右の男性が正解。鍵となるのは、父親の視線と表情。

右の男性は子供を見つめているが、左の男性はカメラを見ている。右の男性は子供に関心があると読める。子供の写真うつりに関心があると解釈もできる。表情も微笑み、子供が愛おしいという表情をしている。

 

このように写真のみを手掛かりにして、関係性を当てていく。とても面白い本です。

 

また、社会的知能を養うためには、日頃から練習をすることだと述べられています。「積極的解釈法」と呼ばれ、日常で自ら問題を作り、推理し、答え合わせをします。

 

例えば、ラーメン屋の外に1台のバイクがある。中には、カウンターに座った4人の男性。この4人の誰がバイクの保持者なのだろうか?

 

と自ら問題を作ります。4人の服装などから、バイクに乗ってそうな人を推理し、バイクに乗って帰ろうとするときに答えが分かる。

 

こういう風に日常から問題を出して、解答することで、人を解釈が正確にできてきますし、面白いです。ぜひやってみてください。

 

シャーロック・ホームズの思考術


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シャーロック・ホームズの思考術」

マリア・コニコヴァ著 398P

 

コナン・ドイルが生んだシャーロック・ホームズがどういう思考で推理をしているのか、どういうところを見て、観察しているのかなどを述べており推理の手順も分かりやすく教えてくれています。

見知らぬ人間と出会ったら、その人物の経歴や職業をひと目で見抜くことを訓練すべきだ。こういう訓練は、つまらないことに思えるかもしれないが、そうすることが観察力を鋭くし、どこに目を向けるべきか、何を見るべきかを教えてくれるのだ。

観察することで、意味のないような事実から意味を汲み取って推理をすることができる。

 

メンタリストになる!


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「心を操る超プロ メンタリストになる!」

サイモン・ウィンスロップ著

メンタリストDaiGo 翻訳・監修 318P

 

メンタリストになるためには集中力、直感力、記憶力、観察力が必要で、嘘を見分けるテクニック、相手をコントロールする力、催眠術、リーディングスキルを磨くための術を述べています。

 

冒頭では瞑想によって、集中力、記憶力、観察力が向上すると述べられています。朝か夜に瞑想を10分から始めてだんだん時間を延ばしていく。これを2週間続けると、前よりストレスを感じなくなり、周囲への注意力が注がれていくようになります。

 

記憶力更に向上させるために、記憶の宮殿を使いましょう。自分のなじみある場所に覚えてたいものを配置して、イメージする。記憶はイメージして、イラスト化したほうが覚えやすくなります。

 

 

 

 

心理学のおすすめ本

 

瞬間説得

 
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「瞬間説得 その気にさせる究極の方法」

ケヴィン・ダットン著 389P

説得するには、単純性私的利益感意外性自信共感5つの要素が必要であると述べられています。これをそれぞれの英語の頭文字をとって、「SPICEの法則」と言います。

人間がいかにして説得をしてきたか、サイコパスについてなど、科学的な実験例も踏まえて説明してあります。

 

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 この図は意外性の例として紹介されています。この中から1枚のカードを選んでください。選んだら、次の図を見てください。


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あなたが選んだカードはありましたか?

 

実はカードの全てを入れ替えてあるので、どれを選んでも、消えているように錯覚してしまうというものです。

 

 この本についての記事はこちら↓

 

dreamrich.hatenablog.com

 

その科学があなたを変える

 

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「その科学があなたを変える」

リチャード・ワイズマン著 338P

この本では主に「AS IF(アズイフ)の法則」を紹介してあります。

「AS IFの法則」とは、「〜でありたければ、〜のように行動するといい」というものです。

例えば、幸せだから笑顔になるのが常識ですが、笑顔になると幸せを感じる、と逆にしてみます。すると、ほんとうにその通りになってしまいます。


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嘘のような話ですが、実際にしっかり研究されており、自信のあるポーズをとると本当に自信が湧いてきたり、恋人同士のように振る舞うと親密になるといった結果が出ています。

 

AS IFの法則を応用すれば、 なりたい自分に近づけるかもしれません。

 

この本についての記事はこちら↓

 

dreamrich.hatenablog.com

 

影響力の武器

 
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 「影響力の武器 なぜ人は動かされるのか 第三版」

ロバート・B・チャルディーニ著      476P

 

人が動かされるのはなぜか。返報性コミットメントと一貫性社会的証明好意権威希少性の6つを武器に影響力を与えている事例や研究を紹介しており、自分が攻撃されたときの防衛法も載っています。また、各章ごとに復習として、まとめや設問もあるので、記憶に定着しやすくしてくれています。 


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心理学の本の中でもかなり有名な本で読みやすいです。

心理学に興味がある方はまずはこの本から読んでみてはいかがでしょうか。

 

 この本についての記事はこちら↓ 

dreamrich.hatenablog.com

 

 

 

脳を蘇らせる5つの要素とは? THE BRAIN BIBLE (ブレイン・バイブル)ジョン・アーデン著


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脳を健康に保つための本「ブレイン・バイブル」。私はこの本をすごく読んでみたいと思っていました。

 

しかし、この本は新品で売っているところが少なく手に入れるのに苦労しました。

そして、読んでみると脳を明晰に保つためのエビデンスもしっかり載っており、非常にためになりました。

 

今回は「ブレイン・バイブル」を読んだまとめと感想を記事にします。

 

 

 

健康な脳をつくる5つの要素

脳を健康に保つためには5つの要素が必要である。それは、教育、食生活、運動、社会的、睡眠である。

 

この5つの要素を意識的に改善することで、脳細胞を増やし、脳を明晰にしてくれる。

 

次から5つの要素をそれぞれ解説していく。

 

 

教育の要素

教育の要素は脳へのチャレンジをしていき、知的能力を開拓することで、「認知予備力」と呼ばれるものを活性化する。すると、脳のシナプス結合が増え、脳の寿命が伸びる。

 

認知予備力とは、知能を高める努力をした結果、成長して強化されたシナプス結合のシステムを濃密に高めることである。

 

認知予備力があれば、年齢を重ねても、脳を明晰に保つことができる。

 

自分があまり知らない、好きではないものを理解しようとしたり、探求したりすることで、認知予備力を高めることができる。

 

受動的な活動では認知力を失う。例えば、テレビを見ているときである。てれびを見ているときは「死んでいる時間」と呼ばれ、頭がほとんど働いていない。

 

つまり、態動的に学ぶことが重要だということ。例えば、外国語を学ぶとか、楽器の演奏を覚える、本を読む、自分が知らない分野の知識を学ぶといったことだ。

 

このように新しいことや自分がやりたくないことを意識的にやることによって、1000億のニューロンは新しい繋がりを始め、脳の健康を高めることができる。

 

 

食生活の要素

次の要素は食生活である。

 

朝食を抜くと、ストレスを感じやすくなる。アドレナリンやコルチゾールというストレスホルモン値が高まる。この2つが高くなると、1日中緊張と不安を感じるようになる。

 

糖分は脳に良いとされるが、糖分の過剰摂取は明晰な思考、ポジティブな気分の維持、社会的にふさわしい態度で行動することを阻害するのである。そして、脳にダメージを与え、うつや不安のレベルを高める。

 

良い脂肪をとることも脳にとっては大切である。オメガ3とオメガ6のバランスがオメガ6に偏ってしまうことが脳に悪い。

 

飽和脂肪酸トランス脂肪酸の摂取によって、ニューロン間の相互作用が阻害され、明晰な思考ができなくなる。

 

オメガ3脂肪酸のエイコサペンタエン酸(EPA)は脳の血流を良くし、炎症や血液の凝固や血管の活動に影響するエイコサノイドの流れを良くする。

 

オメガ3には、「脳由来神経栄養因子(BDNF)」を高める働きがある。脳由来神経栄養因子は、ニューロン新生と神経可塑性に重要な役割を果たし、脳細胞の栄養剤となる。

 

トランス脂肪酸は、不飽和植物性脂肪が長時間加熱されることでできる。鍋で揚げ物を作るときがそうである。

トランス脂肪酸はポテチやマヨネーズ、ドーナツ、ショートニング、マーガリン、キャンディーなどに含まれる。

 

トランス脂肪酸は直接神経細胞に吸収されて、細胞を硬くし、脳細胞の通常の機能を阻害する場合がある。

 

トランス脂肪酸を摂ることに何も良いことはない。

 

食生活のガイドラインとしては以下の通り。

 

  • バランスのとれた自然食品を摂取する。
  • 脂肪のバランスをとり、トランス脂肪酸は避ける。
  • 適切な水分量を摂る。
  • 週に2、3回は魚を食べる。
  • 揚げ物は避ける。
  • 過度に加工された食品は避ける

など。

 

運動の要素

 続いて、運動の要素である。

運動だけでも効果的な抗うつ剤になる。週に3回30分の運動をすれば、抗うつ剤と同じくらいの効果があることが分かっている。

また、運動は抗不安剤としても高い効果がある。

 

就寝時間の3〜6時間前に運動をすれば、

質の良い睡眠をとることができる。

 

運動を継続するのは難しいと思われがちだが、自分のやりたくないことを何度もすることで神経可塑性が刺激される。第1歩を踏み出すことが、第2歩目を楽にする。

 

脳はブドウ糖に加えて酸素も必要だ。

酸素の供給が何らかの形でブロックされると、ニューロンが損傷を受けて、死んでしまうことがある。

 

ニューロン新生の活性化に関わる大きな要素が、「有酸素運動」だ。

 

有酸素運動によって、脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質が放出される。

 

ミラクル・グローと呼ばれるものだ。

 

BDNFは、ニューロン間の繋がりを強化したり、新しいニューロンに成長させる働きがある。

 

しかし、運動だけではニューロン新生は維持できない。

ニューロンを生み維持するには、肉体の運動に加えて、頭の運動も必要なのである。

 

有酸素運動として、ウォーキングをした後に知的活動をすれば、ニューロン新生が起き、維持できるだろう。

 

 

 

 

 

 

社会的要素

社会的要素は、人と積極的に関わっていくことだ。孤独はテロメアの断裂を引き起こす。テロメアが短くなると、老化が加速する。

 

オキシトシンは抱擁ホルモンと呼ばれ、親密な関係、特に接触によって活性化する。オキシトシンはパートナーから20秒ハグされると放出される。オキシトシンを投与された男性は人の写真を見ただけでその感情を読みとる能力が向上した。

 

辛い1日の後にハグされるとオキシトシンが大量に分泌され、迷走神経をはじめとする副交感神経が活性化され、心拍数を下げ、リラックスさせて安心感を与えてくれる。

 

他の人の笑顔を見るだけで、ニューロンの活動により、ポジティブな感情がもたらされる。以下のように笑いには様々な効果がある。

 

  • 認知機能の向上
  • 筋肉の運動と弛緩
  • 心拍数と血圧の改善
  • コルチゾール(ストレスホルモン)値の減少
  • 長寿の促進

 

社会的要素としての行動は、積極的に人と関わっていくことが脳の活性化を促進する。イベントに参加したり、人と話すだけでも効果はある。

決して孤独になってはいけない。

 

睡眠の要素

最後に睡眠である。

睡眠時間は平均7時間が最適とされている。もちろん、それ以下でも大丈夫な人もいるし、長時間眠る人もいる。しかし、研究によって睡眠時間が短すぎても長すぎても死亡率を高め、心臓発作や脳卒中などの発症率を高めることがわかっている。

 

6時間の睡眠は生物学的に必要最低限のものとされているおり、「コア睡眠」と呼ばれる。

 

睡眠呼吸障害がある人の認知機能障害や認知症のリスクは、正常な人の2倍あるという。

 

睡眠パターンとサーカディアンリズムは昼の光の長さで決まる。また、食事、仕事、社会的接触、運動も睡眠に関係している。

 

光が目に入ると、網膜が松果腺に昼だという信号を送る。松果腺は光に反応して、睡眠ホルモンのメラトニンの放出を抑えて、今は寝る時間ではないと指示を出す。暗くなると網膜が松果腺に、夜で寝る時間だという信号を送る。すると、メラトニンを放出して鎮静状態にしてくれる。

 

ストレスホルモンのコルチゾールは1日に約10回分泌され、1番多く分泌されるのが午前4時〜正午。この時間帯に目覚めて外出し、日中の活動をするのが最適である。

 

夜の睡眠の質を高めるようにする方法の1として、尿の生成を減らすこと。つまり、夜眠る前は多量に水分を摂取しないようにする。

 

また、体温も関係しており、夜は体温が下がるべきなので、就寝の3〜6時間前に運動をすれば、夜に体温を下げられる。

 

1晩睡眠不足になるだけで、記憶維持を悪化させる。何かを学んでから24時間以上経ってからの記憶向上には6時間以上の睡眠が必要である。

 

アルコールを摂取すると眠りやすくなる。しかし、2〜3時間経つとアルコールの鎮静効果が消えるため、睡眠サイクルに戻るのに1〜2時間かかってしまう。アルコールは1番深い睡眠とレム睡眠を減らす。ぐっすり眠れるのは始めだけで、翌朝は疲れが残っていることがあるのだ。

 

実はタンパク質を多く含んだ食品は眠くなりにくい。夜はタンパク質の多い食事は避けるべきだ。

 

健康的な睡眠パターンを得るためには、

  • ベッドでは睡眠(性行為)以外のことはしない。
  • 眠ろうと必死にならない。
  • 夜に大量の水分はとらない。トイレに行くために目が覚めるためである。
  • 就寝時間の数時間前は明るい光を避ける。
  • 夜はタンパク質の含まれた食品は食べない。タンパク質はセロトニンの合成を阻害し、覚醒を起こす。
  • 就寝時間の3〜6時間前に運動をする。
  • 就寝時間の5時間はアルコールを避ける。
  • 体温を低く保つ。

 

まとめと感想

5つの要素は教育、食生活、運動、社会的要素、睡眠がある。

  • 教育の要素として、毎日何か新しいことを学んでみる。
  • 食生活は毎日の栄誉摂取を意識する。
  • 運動は肉体的な活動をする。
  • 社会活動は外に出て人と話す。
  • 睡眠は毎日の睡眠を記録する。

これらを意識的に行って改善していこう。

また、もっと知りたい方は本書を読んでみることをおすすめする。

かなり有益な本であることは間違いないと思う。

私もこの本から、すべての要素を学んで脳を明晰にするため、日々取り組んでいきたい。

 

この本を読めば、脳を蘇らせるきっかけとなるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタンフォード式最高の睡眠 西野精治


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黄金の90分で最高の睡眠を得る。

 

今回は「スタンフォード式最高の睡眠」という本を読んでみました。

 

なぜかというと、最近書店で売れ筋やら人気やらのランキングで1位になっているところが多いからです。(2017年10月現在)

 

何しろ目につく。だから、買ってみました。

 

私も睡眠は重要視しているところがあり、睡眠本で気になるものは、買って読んでいます。

 

買う前はどんな本だろうと、目次を見て、内容を確認します。

 

今回の本は世界最高の睡眠研究機関と呼ばれるスタンフォード大学睡眠研究所にいた著者が書いた本になります。

 

それでは、内容を紹介していきます。

 

 

 

黄金の90分

最高の睡眠とは、脳、体、精神を最高のコンディションに整える、究極的に質が高まった睡眠。

 

睡眠の質のカギは、「90分の黄金法則」、眠り始めの90分で決まる。

 

この始めの90分さえ質が良ければ、全体として良質な睡眠になる。

 

最近では、短時間睡眠などと言う本が出回っているが、短時間睡眠は遺伝であることも本書に書かれている。

 

また、100万人規模の調査では、アメリカ人の平均的な睡眠時間は7.5時間。6年後、同じ100万人を追跡調査したところ、死亡率が1番低かったのは平均値7時間眠っている人たち。それより、短時間睡眠だろうが、長時間睡眠だろうが、「6年後の死亡率が1.3倍高い」という結果が出ている。

 

よく寝だめをして、睡眠の負債を返そうとしている人がいるが、週末の寝だめでは負債は返せない。

 

良い睡眠がなければ良い覚醒はなく、良い覚醒によって良い睡眠も得られる。

 

人は最低でも6時間以上眠るのがベストであることも述べられている。

 

脱線したが、眠り始めの90分とはどういうことなのか。

 

人間は眠り始めるとまず、ノンレム睡眠に入る。

 

この最初の90分間のノンレム睡眠が睡眠全体で最も深い眠りなのである。

 

つまり、最初の90分をいかに深くするか。

 

それには2つのスイッチが必要である。

 

 

 

2つのスイッチ

そのスイッチとは「体温」と「」。

 

体温

 

まず、体温であるが、質のいい睡眠には体温の低下が欠かせない。

 

人間の体温は覚醒時の体温(深部体温)のほうが高い。睡眠中は体温(深部体温)が下がり、臓器などの回復をしているとき。

 

深部体温は日中高く、夜間は低い。

 

その逆で、皮膚温度(手や足)は昼に低く、夜に高い。

 

覚醒時の深部体温は皮膚温度より2℃程度高い。また、入眠前に手足が暖かくなる。手足から熱を放散し、深部体温を下げている。

 

スムーズな入眠には、この深部体温と皮膚温度の差が縮まっていることが重要だ。

 

眠っているときは深部体温が下がり、皮膚温度は上がっている。

 

このことは覚えておきたい。

 

この事実は、雪山での遭難時に眠くなるのと同じ原理だ。

 

それでは、皮膚温度と深部体温を縮めるためにはどうすればいいのか。

 

それは、就寝90分前に入浴をすること

入浴によって、皮膚温度は0.8〜1.2℃程上がる。

深部体温は40℃のお湯に15分使った場合、およそ0.5℃上がるという。

 

この深部体温は上がった分だけ、大きく下がる。

 

よって、睡眠前には深部体温と皮膚温度の差が縮まり、質の良い睡眠へとつながるのである。

 

また、足湯も足の血行が良くなり、入浴と同等の効果があることもわかっている。

 

 

続いては脳のスイッチ。

 

眠る前のスマホはやはり良くない。ブルーライトメラトニンの生成を抑制するからだ。

眠る90分前にはスマホは断っておきたい。

 

 

「モノトナス」の法則は単調な状態になることで、「退屈」を引き起こし、眠りを誘う。

 

よく、お昼を食べて、午後に単純な作業をしていたら眠くなったことがある人も多いだろう。

 

眠る前の娯楽は頭を使わない、音楽や落語といったものがいいだろう。

 

間違っても犯人を推理してはならない。

 

ミステリーが好きならしょうがない。

 

ひつじを数えるときも「ひつじが1匹、2匹」と数えるのではなく、シープシープシープと英語で言うのが効果的である。

 

 

覚醒戦略

最高の睡眠は覚醒のときから始まる。

 

睡眠レベルを高める覚醒戦略としては、

 

  • アラームは「2つの時間」でセットする

レム睡眠のときに起きれば、すっきり起きられる。朝方はレム睡眠が長くなっているので、20分前後の間隔で、ノンレム→レムと切り替わる。

 

このタイミングを狙い、1回目のアラームは微音で短くセットする。

 

7時に起きたいのなら、6時40分から7時までの20分を起床のウィンドウとして、2回目のアラームは7時にセット。

 

つまり、1回目で起きれなければ、ノンレム睡眠の最中で、2回目で起きることができる。

 

  • 光を浴びる

ベットから出たら、朝の光を浴びよう。体内時計がリセットされ、睡眠物質のメラトニンに変わるセロトニンも分泌される。

 

  • 朝起きたら裸足

床に直に触れることで皮膚体温を下げ、深部体温と皮膚温度の差を広げることができ、覚醒につながる。

 

  • 手を冷たい水で洗う

手を冷たい水につけることで、深部体温と皮膚温度の差を少しでも広げるのである。

そして朝は風呂に浸からず、シャワーを浴びる。風呂に浸かると深部体温が上がり、再び大きく下がるので眠くなるからだ。

 

  • よく噛む

朝食をしっかり食べよう。朝食には体温を下げ、1日の活動を始めるためのエネルギーを補給する役割がある。

 

また、噛むことによって、脳にも刺激が伝わり、これも覚醒につながる。

 

  • コーヒーを飲む

2015年の欧州食品安全機関で、400mg、コーヒー5杯は許容範囲とされている。

 

コーヒーのカフェインは覚醒作用があるので、眠気や疲れ、睡眠圧にも対抗する。食後や午後に効果を発揮してくれるのだ。

 

しかしながら、眠る前の摂取は避けたい。就寝1時間前と3時間前にコーヒーを1杯ずつ飲むと、10分ほど寝付くまでの時間が長くなり、30分程度睡眠時間が短くなる。

 

 

まとめと感想

  • 入眠後90分を深い眠りにすると、質の良い睡眠がとれる。
  • 入眠前90分に入浴をして、眠りを誘う。
  • 眠る前、スマホは排除し、頭を使わない娯楽をする。
  • 覚醒戦略として、冷たい水で手を洗う、光を浴びる、裸足になる、コーヒーを飲むなど。

 

しっかりエビデンスも記述されていて、非常に説得力のある内容であった。

 

しかし、実際に実行できる快眠戦略は本全体のなかからは3割程度といったところで、おとはエビデンスに基づく知識といった印象が強かった。

 

実際に良い睡眠を摂りたい人は、読むべき部分(現実に使える知識)を抜き出して、読めばいいと思う。あまり知識が多すぎると、頭の整理がつかなくなるし、実行に移すことも遅れるだろう。

 

 

 

 

 

 

OPTION B(オプションB)〜逆境、レジリエンス、そして喜び〜シェリル・サンドバーグ、アダムグラント著


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逆境に陥ったとき、考えるべきは次にどうするか。それがオプションB。

 

著者シェリル・サンドバーグ、アダム・グラントの書いた「OPTION B(オプションB)」を読んだまとめです。

 

 

 

オプションB

 

オプションB、次善の選択肢のことだ。著者のシェリル・サンドバーグは夫を亡くし、逆境の最中にいた。

そんなときに友人のアダム・グラントより、逆境から立ち直るための考え方を教えてもらう。

 

 

最悪の事態が起こったときに、考えるべきは「次にどうするか」である。レジリエンス(逆境から立ち直る力)はあらかじめ決まってはいない。アダムはどうすればレジリエンスを高められるかを考えるのが大事だということを説いた。

 

 

逆境から立ち直る3つのP

心理学者のマーティン・セリグマンは失敗や挫折をどのようにして対処するのかを研究していた。マーティン・セリグマンによると、「3つのP」が苦難からの立ち直りを妨げることを明白にした。

 

その3つのPとは

  • 自責化:Personalization
  • 普遍化:Pervasiveness
  • 永続化:Permanence

である。

 

自責化とは「自分が悪いのだと思うこと」。

普遍化は「あるできごとが人生の全ての側面に影響すると思うこと」。

永続化は「ある出来事の余波がいつまでも続くと思うこと」。

 

つまり、「すべてが自分一人のせいではない、人生の全てが悪くなったわけではない、この逆境や悪いことはずっとは続かない」ことに気づけば、立ち直りが確実に早くなる。

 

自責化、普遍化、永続化をしない人は鬱になりにくい、また、状況によりよく対処できるのである。

 

もっと悪い事態を想像する

 

最悪だと思うことが起きたとき、人はよくポジティブなことを考えようとすることが多い。しかし、アダム・グラントはその逆をやれと言った。

 

つまり、起きた事態よりももっと悪い事態を想像することである。

 

夫が病気で亡くなった。しかし、夫が子どもたちを乗せて、運転中に不整脈を起こしたら、子どもたちまで被害にあっていたかもしれない。

 

すると、子供が元気で生きていることに対して感謝の念が湧いてくる。

そして、この感謝の念が悲嘆をいくらか和らげてくれるのである。

 

 

喜びを取り戻す

 毎日、「喜びの瞬間」を3つ書いてみる。眠る前にその日ハッピーだった出来事を3つ書くのである。これを続けると、ちょっとした喜びに気づき、感謝の念をもちやすくなるのである。

 

そして、たった3日間、楽しかった経験について書くだけで、その後の3ヶ月にわたり、精神状態が改善し、医療機関にかかる回数も減ったという。

 

人は「失敗した行動」ではなく、「行動し損ねたこと」への後悔が大半を占めている。心理学者によれば、人は掴んだチャンスよりも、掴まなかったチャンスを後悔することが多いという。

 

今何かしたいことがあるならば、今すぐにでも始めることをおすすめする。

 

 

まとめ

 オプションBを読み終え、逆境から立ち直る術として

  • 次にどうするかを考える
  • 3つのP(自責化、普遍化、永続化)より、「逆境は自分ひとりのせいではなく、全てではない、ずっとは続かない」ことを頭に入れておくこと。
  • 今起こったことより、さらに最悪の事態を想像する。

 

この3つであろう。

また、幸福度を上げる簡単な方法として、毎晩寝る前に良かった事やハッピーなことを3つ書いてから眠るのがいい。

 

この本はシェリル・サンドバーグが夫を亡くした際のエピソードが書かれており、いかに今の逆境から立ち直るかを教えてくれる。

 

皆さんもぜひ、一読してもらいたい。

 

 

 

 

「ぼくは愛を証明しようと思う。」を読めば、非モテから脱出できるのか?


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非モテから脱出するために必要なことが書かれている。「ぼくは愛を証明しようと思う。」

 

今回はこの本を読んで感じたことを要点をまとめていきながらご紹介。

 

 

 

非モテコミットとは

この本は小説の中に恋愛工学のテクニックを散りばめられている。そんな構成と思ってもらっていい。読んだ感想は、個人的に非常に面白い。主人公はいわゆる非モテコミットに属していた。

 

「ちょっと優しくしてくれた女を簡単に好きになり、もうこの女しかいないと思いつめて、その女に好かれようと必死にアプローチすること」

 

これが非モテコミットだ。

 

そして、主人公はフレンドシップ戦略も行っていた。

 

フレンドシップ戦略は「セックスしたいとは言わずに、親切にしてまず友達になろうとする。そして、親密度を高めていき、最後に告白したりして、セックスをしようとする戦略」のことである。

 

この2つがあることによって、主人公は女性関係に悩まされていた。

 

この本の要はナンパである

そんな中、永沢さんという人と出会い、恋愛工学によって女性を抱く日々が始まる。主人公は永沢さんに教えてもらいながら、徐々に多くの女性と関係を持てるようになる。

 

まず、クラブ、街コン、ストリートでナンパを行い、連絡先を交換した女とデートをする。初回のデートをした日に、セックスをする。という流れである。

 

その途中で様々な「恋愛工学」と呼ばれる女性を落とす技術を使っていく。その中には心理学でも使われるものもある。

 

恋愛工学の方法論として、

モテ=ヒットレシオ×試行回数

 ヒットレシオは女が喜んで股を開く確率、試行回数は出会ってデートしてキスしたりホテルに連れ込む回数。

 

試行回数を上げていくことがモテにつながる。

 

つまり、女性と出会う機会を増やすということ。

 

そこで、重要なのがナンパなのである。

 

恋愛工学のテクニックとは

恋愛工学で使われるテクニックが本書でも書かれているので紹介する。

 

相手がイエスと言う状況を重ねることによって、本当の質問に対してイエスを取りやすくなる。

「今日は暑いですね」「そうですね」

「こんな日はビールでも飲みたいですよね」

「飲みたいですね〜」

「これから飲みに行きませんか?」「いいですよ〜」

エスを言わせておくと、ラポール(親密空間)も形成され、相手の誘いにイエスと言ってしまいやすくなる。

 

ディスリスペクトの略で、恋愛工学においてはギリギリ笑える範囲で相手を馬鹿にしたり、からかったりして恋愛対象として興味がないように振る舞うこと。

 

  • ルーティン

女に話しかけたり、会話を弾ませたりするときに繰り返し使う台本のこと。

 

時間制限法のこと。女性に話しかけるときに「これから用事があって、10分しかないんだけど」という風にこちらが立ち去る時間をなるべく早く知らせること。そうすることで、ずっとしつこくつきまとわれる不安を解消することができる。

 

  • オープナー

知らない女性に話しかけるときに使うルーティンのこと。会話をオープンさせるからオープナーと言う。道聞きオープナーや写真オープナーなどがある。

 

  •  ペーシング

相手の話すスピードに合わせて、自分も同じスピードで話すこと。

 

相手の動作をバレない程度に真似ること。コップを持ったら、こちらもコップを持って飲むというような動作。

 

  • バックトラック

相手の言ったことをオウム返しにすること。

「ワインが好きです」「ワインが好きなんですね」

その後に質問を付け足すと、会話が途切れにくく、相手の好きなことも聞き出せるのでラポール形成には有利。

 

 

 

ACSモデルとは
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最後にACSモデルという恋愛工学のフレームワークを紹介する。

まず、Aフェーズで性的無関心さを装い女の自動迎撃システムをくぐり抜ける。自分の魅力を相手に気づかせながら、女と仲良くなっていく。

Cフェーズではライン等で和み、最初のアポがCフェーズのメインとなる。ここでは、安らぎを与えて、信頼を得る。つまり、ラポール形成。

 

最後にSフェーズ。女を発情させる段階である。ここで性的魅力を発揮し、性を意識させる。そして、女とセックスをするという流れである。

 

こうして、主人公は恋愛工学のテクニックを使って、たくさんの女と関係を持っていった。

 

恋愛工学で非モテ脱出できるのか

 この本を読み終えて、非常に小説として面白かった。

男がモテるための考え方というのが、学べる本ではあるが女性的には批判がくるのではないかと正直思った。

 

しかし、男性は実践すれば確かにこの主人公と近いところまでいけるのではないだろうか?

何事も行動だが、モテたい人はナンパを始めてみるのもいいのではないだろうか。

 

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